【NFL】突破口を求めてQB交代を指示も、今後もジョーンズが先発とジャイアンツHCダボール
ニューヨーク・ジャイアンツが28対3でフィラデルフィア・イーグルスに敗れた、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズの振るわぬ日にも、一筋の希望はある。すなわち、ジョーンズにはまだ挽回するためのチャンスが残されているのだ。
ジャイアンツ攻撃陣はこの日の大部分をぬかるみにはまりこんだような様子で過ごし、すべてがうまくいかなかったジョーンズは、第4クオーターになってベンチに下げられた。その時点で、ジョーンズはパス21回中14回成功でわずか99ヤードを記録し、ジャイアンツは25点ビハインドの状態だった。
しかし、そういった苦戦にもかかわらず、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは試合後記者会見の早い段階で、これからもジョーンズに仕事を任せると報道陣に語っている。
ダボールHCはQBドリュー・ロックへの交代について「第4クオーターで28対3だったときに変えた。われわれは100ヤードしかマークしていなかったし、突破口を作るためだ」と話した。
「これからもダニエルがクオーターバックだ。しかし、われわれが攻撃面で十分ではなかったのは明らか。ほとんどヤードを獲得できなかった。ポイントもだ」
実際、ジャイアンツはハーフタイム直前に3ポイントを獲得したが、それ以外の部分では群をなすイーグルス守備陣に追い込まれ、圧倒されている。
チームの振るわぬパフォーマンスの原因が、ある程度ジョーンズにあるのは確かだが、その周囲でもほとんどのことがうまくいっていない。レフトタックル(LT)アンドリュー・トーマスはリスフラン関節の手術を受けてシーズンを終えている。ビッグブルーのグラウンドゲームも、うまく機能しなかった。QBスクランブル以外では、ジャイアンツがグラウンドで獲得したのは43ヤードのみであり、ランニングバック(RB)タイロン・トレーシーJr.が筆頭となる23ヤードをマークしている。
ジョーンズは試合を通じて脅威にさらされ、サック6回を受けた。一方で、時折チャンスがあった際にも、ビッグプレーを決めることに失敗。2試合を欠場していたワイドアウトのマリク・ネイバースが復帰したことも、状況を大きく変えるには至っていない。新人のネイバースはチームトップに当たる41ヤードを、キャッチ4回で稼いでいた。