【中日】木下拓哉FA残留で複数年契約 井上新監督から〝レギュラー確約なし〟で闘志に火
FA権を行使していた中日・木下拓哉捕手(32)が26日、200万円アップの7000万円(推定)でサイン。来季10年目を迎えるベテラン捕手は複数年契約を結び、中日に残留することが正式決定した。 「開幕からガンガン活躍できるように準備するだけ」と語ったが〝FA残留〟したからといって決してレギュラーが保障されているわけではない。 実際に井上監督は「あいつ(木下)に言ったのは、FA取っているから特別扱い、ベテランだから優遇するとかは全くないということ。若いキャッチャー(ドラフト4位で指名した石伊雄太=日本生命)が入ってくる、二軍で頑張った連中がいる。そいつらと競争になる。〝拓哉、二軍に行ってくれ〟ということもある。競争を覚悟して臨みなさいよと言ってある」と口にし、完全に白紙の状況で競争させることを宣言しているからだ。 竜の新指揮官は実績ある中田翔内野手についても「〝実力で勝ち取れ〟ということは言ってある。もちろん(調子が)良かったら使いますし、ちょっと〝うーん〟という時には名前だけで使うということはしません。そこはもうシビアにいきたいと思います」とで語っており、過去の実績に関係なく競わせるつもり。それだけに開幕スタメンに向けて、各ポジションで激しいレギュラー争いが繰り広げられることになる。 もちろん木下も、井上監督の方針は重々承知。「監督に残留することを話した時に〝実力が競っていたら、若い子を使う〟と言われた。当然のことだと思うので〝やっぱり木下だな〟と、開幕スタメンに名前を書いてもらえるよう頑張りたい」と新指揮官に猛アピールしていくつもりだ。
東スポWEB