パリ五輪初採用の「ブレイキン」、21歳のメダル候補SHIGEKIXが語る重圧 今秋、五輪出場懸かる世界選手権とアジア大会へ
▽勝負の秋 この秋、パリ五輪の出場権が懸かる2大会に挑む。9月の世界選手権(ベルギー)で優勝すれば出場権を得られる。そこで逃した場合でも9月開幕の杭州アジア大会(中国)で金メダルに輝けば、五輪代表に決まる。来年開催の五輪予選シリーズを待たずにパリ行きの切符をつかめる大きなチャンスだ。 「全員がトップを目指して参戦するので、楽な戦いは一つもないと心づもりしている。だからこそすごく燃えている。トップのメンバーが固まりつつあり、五輪でも戦うことになるというイメージができてきた。よりパリをイメージしやすくなる経験になる。いい踊りができ、今の実力を確かめる経験ができれば、それが大きな糧になって次につながる。そういう意味ではわくわくする」 刻一刻と迫るパリ五輪まで、どのように過ごすのか。 「今、過ごしている1週間、1日、1時間がめちゃくちゃ価値があるし、1秒も無駄にしたくない。目標に向かって全力で進むからこその向かい風もある。何も考えずに過ごしている時より、うれしいことも悔しいことも、悩まされることも増えている。けど、ここ数年、代えがきかない、すごく貴重な時間を過ごせている。これから1年、人生の中でも、より記憶に残る時間になると思うので、楽しみです」