【チャンピオンズC・生情報】さらに上昇の3歳馬サンライズジパング 「量と質を高めてきました」
[GⅠチャンピオンズカップ=2024年12月1日(日曜)3歳上、中京競馬場・ダート1800メートル] 芝、ダートのGⅠレースで好走経験を持つ〝二刀流〟サンライズジパング(牡3・音無)。初の古馬混合戦だった前走のGⅢみやこSを優勝して、冬のダート頂上決戦に駒を進めてきた。 決戦前日の30日は、坂路で4ハロン62・7ー14・8秒をマーク。「しまいだけスッとやりました。いいさばき、いい状態ですよ」と平井助手は中間の充実ぶりに自信をのぞかせる。 28日に発表された調教後の馬体重は526キロで、前走時から中3週ながら14キロ増。「徹底的に坂でやっているので、筋肉量が増えたと思っていただければ。ダートを走るには筋肉が足りなかったので、量と質を高めてきました。GⅠを勝つにはパワーが必要ですからね」と平井助手は意図を明かす。GⅠ仕様へのフォルムチェンジが体重増の真相だ。 「コーナリング自体は左回りのほうがいいですし、跳びを見ても(枠は)内より外がいいです」。舞台替わりも枠順もプラスというのが同助手のジャッジだ。国内外でGⅠを22勝、重賞通算111勝のキャリアを築き上げてきた音無調教師にとって、来春の定年前に送り出す〝珠玉の一頭〟。名伯楽の花道を飾るべく万全の仕上げを施されたサンライズジパングが、夜明けの時を迎える。
東スポ競馬編集部