「俺はおかしいと思ってる」宮田笙子の喫煙・飲酒による代表辞退に古舘伊知郎氏が”違和感”。一方で、体操協会の苦渋の決断に理解も【パリ五輪】
日本体操女子エースが起こした不祥事に対する議論が止まない。 去る7月19日、日本体操協会は都内で緊急会見を開き、パリ五輪の体操女子代表の主将を務めていた宮田笙子(順天堂大学)が喫煙・飲酒による代表行動規範違反のため、オリンピック出場を辞退したと発表した。 【PHOTO】パリ五輪直前!エッフェル塔に輝くオリンピックのシンボルマーク! パリ五輪の開幕が1週間に迫ったなか、日本体操界に激震が走った。今月15日に内部通報により宮田の喫煙疑惑が急きょ浮上。調査を開始した同協会は18日に事前合宿中のモナコから本人を緊急帰国させて両親同席のもと、協会と所属の順天堂大による聞き取りを実施した。その結果、宮田は6月末から7月までの間にプライベートでの喫煙と、ナショナルトレーニングセンター(NTC)の居室内での飲酒行為を認めた。 故障以外でのオリンピック出場辞退は、日本選手団で史上初のケース。世間に明るみとなったエースのスキャンダルは多くの著名人と元アスリートらが反応を示し、議論百出となっている。23日にはフリーアナウンサーの古舘伊知郎氏が自身のYouTubeチャンネルを更新し、代表辞退した宮田の騒動について持論を展開している。 同氏は「最近気になったニュース」と題して、「残念だよね、今回。パリオリンピックに行けなくなって」とし、「19歳の宮田さんがこういうことになって、これはやむなし、致し方なしだと思う」と述べた。だが一方で、「これをきっかけに俺は18、19歳の扱いについておかしいと思ってる」と違和感を訴え、法改正による成年年齢引き下げによる混乱について言及。「こういうことをきっかけにして『なんて曖昧なの、この法律』ということを、僕は考えなきゃいけないかなと思います」と私見を語った。 また、「僕なんかはあえて言いますけど、妄想があります。これ、妄想です」と前置きしたうえで、「いいじゃないかと。大反省をしてもらおうじゃないか、大舞台でと。夢見ちゃうね。彼女が五輪へ行って、団体も個人も頑張るんですよ。仮に個人で3位までに入ったら、表彰台に登れないんですよ、今回の件があって。違反したんだから、表彰台に登らないでたたずんで大反省しますと。俺なんか、妄想で夢で実況すんだよ」と古舘節を交えながら個人的な思いを話した。 苦渋の決断を下した日本体操協会の対応については「規約違反ですから、こういう対応をしなければいけないと思っています。だけど、やっぱりあれだけ才能のある人だから、コーチが言っているように、性格にムラがあるとかちょっとワガママなところがあるとか、人間だからキリがないと思うけど、今回のことを大反省してもらって4年後のオリンピックなんてまだまだずっと先なので、いろんな大会で研鑽してもらいたい」と再起に期待をかけた。 構成●THE DIGEST編集部
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