【広島】会沢翼が9年連続の護摩行「チームのために何でも貢献する」今季は球団捕手最長タイ19年目
広島の会沢翼捕手が9日、鹿児島市の最福寺で新春恒例の護摩行に臨んだ。9年連続で今年が9回目。「年の始めに、気の引き締まる思い」と、この日から3日間の荒行をスタートさせた。 苦悶(くもん)の表情を浮かべながら、一心不乱に真言を唱え続けた。昨季は先発マスクをかぶった49試合でチームは27勝20敗2分けで“捕手防御率”は1・94(チーム防御率2・62)と存在感は発揮した。一方で打率1割8分7厘で2年連続の1割台、本塁打は12年ぶりのゼロ。「自分を奮い立たせるじゃないけど、もう一回やってやろうという気持ちと、去年は本当に悔しい思いをしたというところで、気持ちを全面に出して」と、灼熱(しゃくねつ)の炎に向かっていった。 昨季チームは9月に球団ワーストの月間20敗という歴史的失速で4位に沈んだ。「僕自身もうちょっと何とかできたんじゃないか、チームとしてもっとどうにかできたんじゃないか。広島東洋カープとして反省すべき点はあったと思う」と振り返る。「チームがいい方向に行くよう、今年最後みんなで笑っていられるよう、監督、コーチ、選手が一致団結していくことが大事」と、力を込めた。 今季は球団捕手で倉義和、石原慶幸、白浜裕太に並ぶ19年目シーズンだ。「やっぱり出てナンボの世界。まずは試合に出ることもそうですし、チームのために、何でも貢献するつもりでやっていければ」と、ベテランが縁の下の力持ちとなってチームを支えていく。
報知新聞社