AirPods Proユーザーが「AirPods 4」のノイズキャンセリング機能を試して感じたこと
■ノイズコントロール機能はAirPods Pro 2と同等
注目のANC機能は、ただ雑音を除去するだけでなく、多彩な機能を備えています。 ノイズコントロールは「オフ」「外部音取り込み」「適応型」「ノイズキャンセリング」の4つのモードに切り替え可能。このうち「外部音取り込み」は、周囲の音を聴こえやすくするモード。イヤホンのマイクから音が取り込まれて、誰かに話しかけられたら、すぐに返答しなければならない状況や、周囲の音に注意しなければならないランニングやウォーキング時にも適しています。 「ノイズキャンセリング」は、マイクが感知した雑音を除去して、メディアの音声だけが明瞭に聴こえるようにするモード。最も音楽に集中でき、没入感を味わえるモードです。 「適応型」は、「外部音取り込み」と「ノイズキャンセリング」を組み合わせたモード。周囲の雑音状況に変化に合わせて、イヤホンから聴こえる雑音のレベルが自動で調節されます。なお、聴こえるノイズの量を調整することもできます。 「会話感知」も設定できます。これは、ユーザーが会話を始めたことを感知すると、イヤホンから聴こえる音量が下がり、目の前にいる人の声が聴こえやすくなる機能です。筆者は、愛犬を散歩する時にこれをオンにしています。近所の人から声をかけられたときに、いちいち音量を下げたり一時停止にしたりせずに済むので重宝しています。 AirPods 4 ANCのノイズコントロール機能は、AirPods Pro 2とほぼ共通しています。アップルはAirPods Pro 2のANCの精度は「最大2倍」としています。ノイズ除去率はAirPods Pro 2のほうが高く、外部音取り込みモードで聴きているときに、大きな音を低減してくれる機能があったりもしますが、機能としては “ほぼ同じ” と言って差し支えないでしょう。 ただし、AirPods Pro 2には、まもなく(2024年秋)「ヒアリングチェック」と「ヒアリング補助機能」が追加されることが予告されます。自分の聴力をチェックでき、難聴の兆候がある場合に、音が聴こえやすいように最適化される機能です。補聴器とは呼べないものの、「最近少し聴こえづらい」などと感じている人に役立つ機能になる可能性があります。これはAirPods 4 ANCでは利用できないので注意が必要です。