【関東大学対抗戦】慶大が青学大撃破で今季初勝利。立教大は日体大を下す。選手権争いは大混戦に。
■関東大学対抗戦Aグループ・10月27日@栃木県総合運動公園第2陸上競技場(栃木) 【立教大 45-17 日本体育大】 今季未勝利同士の対戦は、立教大に軍配が上がった。 先制パンチこそ今季昇格の日体大がお見舞いするも、徐々に立教大が優位に試合を進め、最後は突き放した。 序盤は日体大の堅い守りが光った。立ち上がりに迎えたゴール前でのピンチは、CTB佐藤晟のジャッカルで乗り切る。 直後の5分には相手のハイパントの処理ミスを突き、WTB原田来紀が突破。先制トライを挙げた。 その9分後には敵陣深くでブレイクダウンに圧力をかける。攻守を逆転させ、SO五味侑也がPGを追加した。 一方の立教大はその後も日体大FL大竹智也の鋭いタックルに苦しんだが、25分にようやく反撃開始。自陣からWTB村上有志が仕掛け、CTB佐藤侃太朗が一気に敵陣深くへ、最後はNO8仙臺蔵三郎がトライを挙げた。 29分、38分にもトライを挙げ、前半を21-10で折り返した。 後半にはセットプレーでの優位性が顕著になった。 後半最初のトライも立教大。3分にスクラムでの猛プッシュを起点にWTB村上がトライを奪った。 対する日体大は9分にトライを返して17ー26と迫るも、抵抗はここまで。以降はスクラムでのペナルティやラインアウトのミス、そして地上戦で反則を繰り返し、27分からは危険なプレーで数的不利にもなった。 立教大は最終的に45-17までスコアを広げ、ボーナスポイントを得てノーサイド。勝ち点を11に伸ばした。 敗れた日体大の秋廣秀一監督は、「前半の20分は日体大が目指す理想のラグビーができた。しかしそれ以降は自分たちの反則が多くて流れを崩してしまった」と敗因を語った。 HO萩原一平キャプテンは、15本もの反則を重ねた要因を「タックルで一歩も引かないところにフォーカスを当て過ぎて、反則までケアできなかった」とし、「自分が他の14人の気持ちを上げ過ぎてしまった。プレーは熱くできたのは良かったが、頭はクレバーにさせるべきできた」と悔やんだ。 対抗戦は残り2試合。秋廣監督は課題のコンタクトを焦点とし、「春から積み重ねてきたものもあるので、最後の2試合ではそれを出していきたい」と話した。 昨季惜しくも選手権出場を逃した立教大のSH伊藤光希主将は、「最初は日体大の激しいプレーに苦しんだが、そこで自分たちが何をすればいいのかに立ち返って話し合うことができた」とチームの修正力を評価した。 「前半の苦しい時間帯を我慢して、自分たちの時間帯に持って来られたことはすごく良い学びだと思っています。残り2戦でも苦しい場面は必ずある。今回できたことを同様に続けたいです」 慶大戦、青学大戦と、”マストウィン”の試合が続く。 <次戦日程> ・11月10日(日) 立教大 vs 慶大@スピアーズえどりくフィールド ・11月17日(日) 日本体育大 vs 青山学院大@AGFフィールド