「肌が弱い人のための化粧品開発を」 弟が敏感肌で、植物パウダーを研究【イマドキの大学ゼミ】
理系女子学生に人気があるのが、化粧品の研究開発職です。化粧品や美容に興味がある人にとって、やりがいを感じられる仕事ですが、大学には化粧品の研究に関われるゼミがあります。安心・安全な化粧品の材料を研究できると学生から評判の、東京工科大学応用生物学部の柴田雅史教授のゼミを紹介します。 【ランキング】大学の入学祝い、なにを送った? 1位は定番「文房具」、2位は意外な商品
研究室データ
東京工科大学応用生物学部 柴田雅史ゼミ 研究分野:植物由来原料の改質を中心にした、敏感肌にもやさしい化粧品成分の研究・開発 ゼミ生:15人(男1人:女14人) (2024年4月時点)
東京工科大学の応用生物学部は、化粧品について専門的に学べる「化粧品コース」を設けています。2024年春に応用生物学部を卒業し、現在、大学院修士課程1年の島田歌乃さんは、高校生のときから化粧品の開発に興味がありました。 「もともと生物や化学に興味があったことに加えて、化粧品が大好きでした。いつか化粧品の開発に関わりたいと思っていたところ、東京工科大学に化粧品を学べる珍しい学部があることを知りました。オープンキャンパスに参加して学生に話を聞いたら、自分が思っていた以上に本格的に化粧品の研究ができることがわかり、ぜひ入学したいと思いました」 応用生物学部では通常、3年の秋からゼミに所属しますが、島田さんは「学士・修士一貫早期修了プログラム」(※)を利用したため、半年早く3年の春からゼミに所属しました。このプログラムは、2年次までに優れた成績を修めた学生が利用できる制度です。 ※学部課程と修士課程を一貫教育として5年間で修了するプログラム。学部課程3年半、修士課程1年半で修了となります。 「化粧品の研究職に就くなら大学院に進んだほうがいいのだろうと思いつつも、私は浪人しているので、これ以上は両親に迷惑をかけられないと、大学院に行くのをあきらめていました。東京工科大学では、アドバイザー教員という担任のような先生が学生一人ひとりにつくのですが、私の担当の先生から早期修了プログラムを勧めてもらいました。2年修了時にプログラムを利用できることが決まり、両親も喜んでくれました」