サッカー日本代表にパリオリンピック世代は割って入れるか 福田正博が期待の選手は?
【まったく甘くないアジアでの戦い】 日本代表は9月5日からW杯アジア最終予選に臨む。日本代表が戦うグループCには、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアがいる。アジアからの出場枠は最大9に増え、3グループに分かれた最終予選は各グループで2位までに入れば出場権を自動的に手にできる(3~4位はプレーオフへ)。 多くの人たちは、出場権獲得は簡単だと思われるかもしれないが、実際はそう甘くはない。アジア全体のレベルが高まってきているなかでは、ホーム&アウェーで行なわれる最終予選では何が起きても不思議ではない。 前回のカタールW杯予選では、初戦ホームでいきなりオマーンに敗れ、3戦目もサウジアラビアにアウェーで敗れた。僅差のスコアのゲームが続き、グループ2位で本大会出場を決めている。 戦いは来年6月まで続く長丁場。そのなかでは故障者や調子を落とす選手も現われるはずだ。その時に今回のパリ五輪世代がしっかりと存在感を示し、日本代表のレベルをさらに高いものへと押し上げてくれることを期待している。
text by Tsugane Ichiro