【ニュージーランドT】5勝のGⅢ組エコロブルームが上位 逆転候補は同舞台の1勝クラス勝ちスパークリシャール
キャリアを重ねてもチャンスあり
一昨年、ニュージーランドTは日本グレード格付管理委員会から警告を受けた。3歳GⅡに必要な年間レースレーティング110.00を下回ったためだ。だが、昨年のニュージーランドTからNHKマイルC1、2着シャンパンカラー、ウンブライルが出現し、113.00を獲得。降格の危機を脱した。 【大阪杯2024 推奨馬】勝率43.8%で単回率221%の黄金タッグ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) しかしマイル戦線は翌週にアーリントンCがあり、関西圏のトライアルとして存在感を示しつつある。マイルにこだわる牝馬や中距離からの転戦など大きく変化した。そんななかで存在感を示さねば、ニュージーランドTはまたも警告を受ける事態になりかねない。レースにはそれぞれ歴史があり、トレンドを反映させ柔軟に運用するのも難しい。格付を維持することが大事なのか。それとも時代にあわせ、そのとき有効なレースを用意するのか。番組を組む主催者側も難しい判断だろう。レースは過去10年分を使用する。 1番人気は【1-3-0-6】勝率10.0%、複勝率40.0%と頼りない反面、2番人気が【5-0-2-3】勝率50.0%、複勝率70.0%と強い。1、2番人気でこれだけ差が出るレースも珍しい。それだけマイル路線は勢力図が固まらないまま、トライアルを迎えるということか。 3番人気以下も差があるわけでもなく、10番人気以下【1-1-2-57】勝率1.6%、複勝率6.6%など人気薄の激走もある。人気にこだわらず、幅広く候補に入れておきたいところだ。 キャリア別では2戦【1-0-1-3】勝率20.0%、複勝率40.0%と3戦【2-2-1-12】勝率11.8%、複勝率29.4%に好走ゾーンが存在する。マイル路線に特化し、最少キャリアでここに駒を進めてきた素質馬は評価しよう。 一方で、6戦【3-2-3-26】勝率8.8%、複勝率23.5%などキャリア豊富な組にもゾーンが存在する。キャリア6戦の前走距離別成績は1600m【1-1-1-12】勝率6.7%に対し、1600m未満【2-1-2-11】勝率12.5%、複勝率31.3%、1600m超【0-0-0-3】。意外にも中距離からの転戦ではなく、距離を延ばして活路を求める馬に分がある。