【ニュージーランドT】5勝のGⅢ組エコロブルームが上位 逆転候補は同舞台の1勝クラス勝ちスパークリシャール
前走1勝クラスも注意
キャリアの少ない組ではエコロブルーム、ボンドガール(桜花賞除外なら)に目が行く。キャリア6戦で延長ならエンヤラヴフェイスがいる。好走ゾーンにさらに一致するのはどの馬だろうか。 前走クラス別では前走GⅢ【5-5-6-37】勝率9.4%、複勝率30.2%に注目しよう。エコロブルームのシンザン記念は分母が少なく、【0-1-0-2】。22年マテンロウオリオンがシンザン記念Vから好走した。 同じくマイル戦線上にある前走ファルコンSは【3-1-3-22】勝率10.3%、複勝率24.1%。ここは9着以内【3-1-3-11】、10着以下【0-0-0-11】で、大敗でなければいい。11着サトミノキラリより8着エンヤラヴフェイスが候補だ。 牝馬路線ではルージュスエルテ(桜花賞除外対象)のクイーンCが【0-1-0-2】。23年ウンブライルが6着から2着に巻き返した。今年のクイーンCは前後半800m47.1-46.0とスローペース。クイーンズウォークの瞬発力が目立ったが、ルージュスエルテもさらに後ろから上がり2位を記録して3着に飛び込んだ。リュズキナの産駒にしては切れ味を感じる。中山への対応は未知数だが、2走前のような形や終い勝負に徹するなら、突っ込んできてもいい。 次に前走1勝クラス【3-3-2-47】勝率5.5%、複勝率14.5%について。距離の傾向をみると、こちらは前走1600m【3-2-2-35】勝率7.1%、複勝率16.7%で距離を変えずに挑む馬がいい。格上のレースに挑戦するにあたり、前走経験を生かすという意味でも距離は変えたくない。スパークリシャール、デビッドテソーロ、ユキノロイヤルなど中山芝1600m組が多い。 さらにコース別でみると、中山芝1600mは【2-1-0-24】勝率7.4%、複勝率11.1%と頭数も多く、絞りにくい。そこでデータに着順と位置取りを加えてみる。前走1勝クラス、中山芝1600mで1着、かつ先行していた馬は【2-1-0-10】と少しすっきりする。逃げ【0-0-0-3】、中団【0-0-0-4】なので、ほどよいスピードで折り合いつつ、最後に抜け出した経験を上位にとろう。スパークリシャール、ユキノロイヤルの2頭が当てはまる。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬中心の文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースエキスパートを務める。新刊『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳