【今どこに?】集団で殺害した男性は人違いだった…『六本木クラブ襲撃事件』から12年 リーダー格・元『関東連合』見立真一容疑者は現在も逃亡中…警察はフィリピンと日本の“4都県”をマーク
Q.見立容疑者がフィリピンに入国したことは、間違いないのですか? (元『日刊まにら新聞』記者・水谷竹秀氏) 「間違いないです。事件発生から1週間後ぐらいにフィリピンに入っていて、その後、韓国・ソウルやインドネシア・ジャカルタなどアジアを周遊し、最終的に2012年11月にフィリピンに戻ってきています。恐らく、フィリピンに行ったほうが良い事情があったのではないかと、私は見ています」
■フィリピン人になりすまし日本入国の可能性も?考えられる潜伏先とは
警視庁ホームページによると、予想される立ち回り先として『フィリピン』と『日本』の名前が挙がっています。 水谷氏の取材によると、「2023年10月、フィリピンの入国管理局に聞いた時は、マニラのコンドミニアムに潜伏している情報をキャッチして、実際に捜査員を2人派遣している。入管側は、首都・マニラにいるという情報を把握していた」としています。
Q.マニラのコンドミニアムは値段が上がっていて、とても高いですよね? (水谷氏) 「高いですけど、日本と比べると物価は2分の1~3分の1ぐらいです。もし『関東連合』からまとまった逃走資金が渡っていれば、いまだに逃亡生活は可能なのだと思います」 Q.「コンドミニアムに捜査員を派遣した」ということは、12年経ってもフィリピン側は相当動いているということですか? (水谷氏) 「僕も、その話を聞いた時に驚きました。また、それ以外の可能性として、フィリピン国内で生計を立てている、あるいは『ひょっとしたら亡くなっているのではないか』ということも言っていました。もう一つは、やはり日本国内にいる可能性もあって、その場合はパスポートを偽造といいますか、なりすましで発行しなくてはいけません。そうなると、日本のパスポートはチェックが厳しく難しいので、フィリピンのパスポートを使って出国している可能性は、あるかもしれません」 Q.フィリピン人として、ということですか? (水谷氏) 「フィリピン人として、ということです。顔写真は本人ですが、フィリピン人の名義を使っている可能性はあります。ただ、フィリピンから日本に直で行くにはビザが必要なので、例えばタイなど、ビザを取らなくていい国などを経由して日本に行くというパターンも、なくはないです」 Q.フィリピンには小さな島々がたくさんあり、一時期、そういった所に逃げているという話もありましたよね? (水谷氏) 「ありました。私も取材を続けている中で『関東連合』の幹部から接触を受けたのですが、彼らも、捜査当局も、“セブ島など南のほうの島にいるのではないか”という情報を把握しています。あるいは、もっと南にミンダナオ島という島があって、そこから船でマレーシアやインドネシアに密入国といったルートも、なくはないです」 また、12年に及ぶ見立容疑者の逃亡には、手助けしている人物がいる可能性があるといいます。 (水谷氏) 「フィリピン側の事情に詳しい人のバックアップは、あるかもしれません。見立容疑者には、ほぼフィリピンでの生活経験はないと思いますので、その彼がいきなりフィリピンに行って、捜査の網の目をくぐって、逃亡生活が長期間できるのかどうかは、ちょっと疑問です」
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