センバツ高校野球 柏市「がんばれ 福島・只見高」 40年前から市町が交流 募金などで支援 /千葉
◇21世紀枠で初出場 柏市は、第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に21世紀枠で初出場する福島県只見町にある同県立只見高校野球部を応援している。両自治体は約40年前から交流を深めており、募金などで支援する。 只見町は自然に恵まれ、日本有数の豪雪地帯と知られる。柏市永楽台地区の町会役員らがたまたま観光で訪れたことをきっかけに、1981年から交流が始まった。只見町からはコメ、柏市からは地元産のブルーベリーを互いに贈り合い、小中学校の給食の食材に利用している。柏市ふるさと交流協会が中心となって互いの祭りに参加するなど交流が深まり、94年には両市町がふるさと交流都市を締結した。 さらに、只見高校では柏市の子どもたちの山村留学を受け入れており、同高校のセンバツ出場が決まって市を挙げて応援する機運が高まったという。 2月25日から市役所本庁舎に出場を祝う懸垂幕を掲示。3月5日からはJR柏駅東口の大型ビジョンなどで応援動画の放映を始めた。只見町役場から提供された野球部の練習風景の動画に、市立柏高吹奏楽部が演奏した第1回大会の入場行進曲「ワシントン・ポスト」を合わせ、太田和美市長の激励メッセージも流れる。 また、大会開幕の18日まで本庁舎やかしわインフォメーションセンター、道の駅しょうなんなど約10カ所に募金箱を設置する。募金は21日の大垣日大(岐阜)との初戦の際、阪神甲子園球場で目録として届ける計画だ。市ふるさと交流協会の嶋田英明会長は「会員が只見町の雪まつりにツアーで出かけたり、柏まつりに来てもらったりしている。交流はあまり知られていないので、これを機に多くの人に只見町のことを知ってもらえたらうれしい」と話している。【橋本利昭】