エルメスの新作「エルメス カット」、待望の女性用機械式時計が登場 知的・遊び心アリ!
連載《ゼンマイ女子》Vol.22
猛暑の夏が過ぎ、ようやく秋の訪れを感じるようになりましたが、ラグジュアリーウオッチ界ではすでにホリデーシーズンがスタート。新作や限定モデルが続々と発表されています。自分へのご褒美にしろ、プレゼントにしろ、年末に大きなお買い物をしたくなってしまうのは人間の性(さが)。このタイミングで「一生ものの時計」を購入することを考えている人も多いのではないでしょうか。 【写真はこちら】ダイヤモンドをセットしたモデル、バイカラー、ラバーストラップのモデルも…「エルメス カット」のすべてをチェック!
■新デザイン、あふれる「エルメスらしさ」
今回は、その選択肢の1つとしてぜひ注目していただきたいタイムピースをご紹介します。それはエルメスが満を持して発表した「エルメス カット」。メゾンのウオッチメイキングにおいて画期的といえる女性のための機械式ウオッチです! 由緒正しき家に生まれ、非常に聡明(そうめい)で知的でいながら、遊び心を忘れず個性的なおしゃれを楽しむクールビューティー。もしエルメス カットを擬人化して紹介するなら、私はこう表現します。 平面の円に、立体感のあるグラマラスな丸みを組み合わせたケースのフォルムが印象的なエルメス カット。何せメゾン初の「女性のための機械式ウオッチ」なわけですから、すべてがまったく新しいデザインです。それなのに、ひと目見ただけで「エルメスらしい!」と感じる人が多いのではないでしょうか? 理由の1つは、時計の雰囲気、表情を左右するインデックス(文字盤の目盛りや数字)のタイポグラフィー(文字の視認性や見栄えを良くする視覚効果)です。 エルメスはこれまでもタイポグラフィーにとことんこだわってきましたが、今回も新たなタイポグラフィーを創り上げ、ダイヤルに非凡な個性を授けました。 さらにユニークな遊び心を発揮するのは、1時半というレアな位置に配したリューズです。自動巻きの時計を愛用している方ならお分かりでしょうが、通常の3時位置にあるリューズは、腕に着けたまま回してゼンマイを巻くのが難しいんです。しかし1時半の位置なら操作性がよいため、適宜手をかけてあげたくなるはずです。 クオーツ式では味わえない機械式ウオッチならではの時計との心の蜜月を、楽しく演出してくれる、まさに「ゼンマイ女子」のためのタイムピース! 本格的なのにファッショナブル。エルメスのスポーティーなウオッチが、ここに誕生したのです。