今季はホンマ、巨人は原監督の勝つさい配で余裕ができている。一方、パはロッテが面白い【岡田彰布のそらそうよ】
高校生の合同練習会はスカウトにとっても◎な企画
勝つためのさい配に徹する原監督[写真右]により、チーム内に余裕が生まれ、好循環の環境が出来上がっているよ。優勝も間違いないやろうと思うわ/写真=BBM
9月半ば、残暑はまだ厳しいけど、ようやく、秋の気配が漂ってきた。例年、この時期の球界といえば、シーズン終盤への勝負の時に移っていく一方で、近づくドラフト会議に向けて、最終的な絞り込みに入る。現実と未来、これを並行して行う重要な時なのだ。 ところが今年は何もかもが特別で、その象徴が高校野球、夏の甲子園大会の中止だった。この舞台で、高校生のドラフトの評価が左右される。高校球児にとっては、アピールの場を失ったことになる。さて、これはどうなるのか……と気になっていたが、先日、プロ志望高校生合同練習会が甲子園と東京ドームと東西で開催された。プロを目指す有力球児が集まり、球団関係者、スカウトの前で、実際にプレーを見せる。わずかな時間だが、それは有意義な企画と、ホンマ、感じたよね。 なにせスカウトの動きも制限される今、ドラフト前のこの時期に、プレーを生で見ることができるのは、本当に貴重よ。スカウトのだいご味というべき隠れた逸材を探し出すことは難しいけど、最終的な判断を下すにはいい時間だったと思う。 球児たちもまた、ある意味、納得できたのではないかな。投手でいえば、たった5打者が相手の実戦投球だったけど、特にあこがれの甲子園で投げることができた選手たちの喜びは格別やったと思う。2カ月後、彼らがプロから指名されるのかどうか。特別なシーズンの最後を見届けたいものである。 そんな球児たちの先輩であり、かつてのドラフト1位、阪神の藤浪(藤浪晋太郎)の苦悩は消えないままである。先の甲子園での巨人戦。先発してナント・・・
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週刊ベースボール