全国で流行中 専門家に聞く『マイコプラズマ肺炎』の症状・注意点【高知】
RKC高知放送
発熱や頭痛、長引くせきが特徴の「マイコプラズマ肺炎」が全国で流行しています。高知県内でも高止まりの状態の肺炎、注意点を県感染症対策協議会の吉川清志医師に聞きました。 ■県感染症対策協議会 吉川清志 医師 「(マイコプラズマ肺炎とは)普通の風邪のような状態だが最初は、熱が長引くとか咳がだんだん強くなってひどくなるとか、普通よりも強い風邪という状態。咳がひどくなってレントゲン撮ってみると肺炎の影がある。普通の肺炎のものすごい息が苦しくなってしんどい、という程でもないという特徴がある」。 風邪と区別がつきづらいというマイコプラズマ肺炎。 国立感染症研究所によりますと、全国で1週間に報告された患者は、1医療機関あたり平均2.84人で、1999年に現在の方法で統計を開始してから過去最多です。 県内では今年5月後半から増加傾向にあり、1医療機関あたり1.75人と高止まりの状態が続いています。県内の患者はすべて14歳以下で子どもや若者に注意が必要です。 ■吉川清志 医師 「マイコプラズマが感染して、それに対する免疫の反応がどの程度出るかによって肺炎の症状が出るかどうか違ってくるようです。非常に小さい子は風邪のような症状であまり肺炎にならないが、小学生以上になると免疫の反応ができてきて、むしろ肺炎が起こる。(予防の方法は)コロナやインフルエンザと同じで飛沫感染と接触感染ですから、マスクをするとか、外から帰ったら手洗いをするとか。そういうことと同時に規則正しい生活をして免疫力を保つことが大事だと思う」 一方で、吉川医師は、空気が乾燥するこれからの季節、インフルエンザや新型コロナウイルスにも注意が必要だとしてワクチンの接種を勧めています。 ■吉川清志 医師 「マイコプラズマと違って、インフルエンザもコロナもワクチンがあるから、ワクチンを接種することをお勧めします。国が予防接種の対象者としている65歳以上の人は、ぜひ接種してほしい。インフルエンザのワクチンはこれまでやっているから抵抗感が少ないのかもしれないが、コロナのワクチンについてどうもマイナスイメージをもっているのか、接種する人がかなり少ないと聞いている。でもインフルエンザよりもより高齢者は重症になりやすい。亡くなる人もいるのでコロナのワクチンこそしっかりやって欲しい」