日向坂46加藤史帆 大好きな東京ドームで最後の花道「笑顔でバイバイできたらいいな」
日向坂46加藤史帆(26)が、グループの全国ツアー東京ドーム公演(25、26日)初日に卒業セレモニーを開催する。加入から約8年半。明るく何事にも全力投球で、グループのモットーである“ハッピーオーラ”を体現してきた。長年支えられてきたファンへの思いを胸に、大好きな東京ドームで最後の花道を飾る。【玉利朱音】 【写真】笑顔で日向坂ポーズをする加藤史帆 16年5月、けやき坂46(ひらがなけやき=現日向坂46)一期生として活動をスタートした。加入前から乃木坂46の公演に足を運ぶなど生粋のアイドル好き。「ステージに立つってどんな気分だろうと考えることはあったんですけど、(アイドルに)なれるなんて1ミリも思っていなかったです。ラッキー女です!」と笑顔で話した。 18年に行われたグループ初の日本武道館単独公演は大学の卒業論文で多忙な時期と重なった。「卒論発表会に出てから武道館に行ってました。本当に必死でメンタル不安定でした(笑い)。でも、今考えると楽しかったです。みんなで1個1個着実に進めている感じが青春でした」と語った。 華やかな美貌と、明るく脱力感のあるキャラクターが人気だ。けやき坂46結成時から在籍し、日向坂46への改名やシングルデビューなど、常にグループの歴史の中心にいた。テレビ東京の冠番組「ひらがな推し」や「日向坂で会いましょう」のバッティング企画ではスタジオで豪快なホームランを飛ばすなど、笑える名シーンを生み出してきた。 「あのときはボールが軽かったんです!(笑い)あんなに皆さんに笑ってもらえるとは、うれしかったです」と照れ笑い。「加入前から(バラエティー番組)『乃木坂って、どこ?』とかが大好きでした。かわいいアイドルが一生懸命頑張って、面白くて。それにすごく元気をもらっていたので、私も頑張ろうと思いました」と明かした。 何事にも全力投球ゆえ、キャパオーバーになってしまうことも。シングル「君しか勝たん」でセンターを務めた期間を振り返り「脳みそが回っていなくて、ショートしちゃってました。センター自体はすごく楽しめたんですけど、体力配分が下手でした。全部『100』でやることが絶対にいいことではないと学んだ期間でした」と回想した。 ファンの存在に日々支えられた。「とにかくファンの方のことをずっと考えていました。『ふーっ』となった時に応援メッセージとかを見ると、いえーい! ってなります」とにんまり。約8年半のアイドル活動を振り返り「自分の中ではやり切りました」と晴れやかな笑顔を見せた。 卒業の地は、グループにとっても特別な場所で「大好き」という東京ドーム。デビュー前から目標に掲げ、コロナ禍で2度の延期を経て22年3月に初の同所公演を開催した。「本当に恋い焦がれた場所なんです。初めて立たせていただいた時の喜びと景色が忘れられません」と目を細めた。 卒業セレモニーは明日25日に開催。「クリスマスですし、大安と一粒万倍日が重なるすごくいい日みたいです。すごくハッピーな日に卒業できるんです」とにっこり。「最後は笑顔でバイバイできたらいいなと思います! 26日の公演では次の明るい日向坂46を見られると思うので、私も楽しみです!」と伝えた。 最後の花道となる東京ドームを“ハッピーオーラ”で包み込む。 ◆加藤史帆(かとう・しほ)1998年(平10)2月2日、東京都生まれ。16年5月、けやき坂46に加入。愛称「かとし」「としちゃん」など。ファッション誌「CanCam」専属モデル。160・5センチ。血液型A。