<僕のヒーローアカデミア>「かっこよくて震えた…」エンデヴァーらの窮地に駆けつけた常闇&耳郎に称賛の声
堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」(毎週土曜夕方5:30-6:00、読売テレビ・日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第147話が6月29日に放送された。轟焦凍が“荼毘”こと兄の燈矢を決死の覚悟で止めた。その一報は各地で戦うヒーローたちに勇気を与える。そんな中、巨悪オール・フォー・ワンと戦うエンデヴァー&ホークスの窮地に駆けつけた常闇踏陰と耳郎響香に視聴者から称賛の声が上がった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】目に涙を浮かべる轟焦凍(CV:梶裕貴) ■「僕のヒーローアカデミア」 本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2014年32号より連載中の堀越耕平による人気コミックを原作としたアニメ作品。総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、“無個性”の少年・緑谷出久(通称:デク、CV:山下大輝)が、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトの“個性”を受け継ぎ、名だたるヒーローを多く輩出する雄英高校のクラスメイトたちと共に最高のヒーローを目指していく物語だ。 “ヒロアカ”の愛称で親しまれ、原作漫画は現在40巻まででシリーズ世界累計発行部数が1億部を突破。現在テレビアニメ第7期が放送中、さらに劇場版第4作「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が8月2日に公開予定となっている。 ■友に寄り添う飯田天哉の台詞に心震える 11年前、己の発した炎に焼かれた轟燈矢(CV:下野紘)は家族への私怨だけで死に征く身体を留まらせてきた。そんな燈矢改め荼毘を、決死の覚悟で止めたのは弟の轟焦凍(CV:梶裕貴)だ。神野区・グラウンドゼロからの報告は塚内直正(CV:川島得愛)らのいる司令部へと届く。オールマイト(CV:三宅健太)は目に涙をためながら、「良くやってくれた…!」と焦凍を讃えた。 神野区にいる飯田天哉(CV:石川界人)も焦凍を心配し、駆け寄る。そんな飯田に焦凍がかけたのは「エンストしただろ…ごめんな」という言葉だった。 思い出すのは保須市襲撃事件のこと。飯田の兄、“インゲニウム”こと飯田天晴(CV:北田理道)は“ヒーロー殺し”ステイン(CV:井上剛)に重傷を負わされ、プロヒーロー引退に追い込まれた。そのことでステインへの復讐に囚われ、かつて目標を見失いかけた飯田の目を覚まさせてくれたのが焦凍だった。 だから飯田はきっと、今度は自分が焦凍の力になりたいと思っていたに違いない。しかし、轟兄弟の対決に飯田は入り込むことができなかった。その上、焦凍は荼毘を確保し終えた後でさえ、人の心配をしている。「何で君が…謝るんだ…!」という飯田の言葉には何もできなかった悔しさと、焦凍を労う気持ちが入り混じっているように聞こえ、思わず胸が締め付けられるようだった。 ■AFOの挑発に乗ってしまったエンデヴァー そして、一報は各地で戦うヒーローたちの元へ。デクが想定外のポイントに転送されるハプニングはあったが、幸先の良いスタートが切れたことで現場の士気は一気に高まった。雄英高校の仲間たちも焦凍の活躍に背中を押される形で、己を奮い立たせる。 ただ一人、現No.1ヒーローのエンデヴァー(CV:稲田徹)だけは息子ふたりの戦いの結末に複雑な感情を覗かせていた。しかし、彼の目の前にいるのは巨悪オール・フォー・ワン(AFO/CV:大塚明夫)だ。 対AFO戦は群訝山荘跡で繰り広げられている。“個性”を奪うことができるAFOに複数で攻めるのは危険と判断し、エンデヴァーとNo.2ヒーローのホークス(CV:中村悠一)による少数最高戦力で立ち向かうことになった。エンデヴァーが至近距離でAFOに攻撃を加え、反撃の隙をホークスが埋める。二人の連携は完璧……なはずだった。 「傑作(焦凍)が失敗作(燈矢)を処分してくれたんだろ!?」「喜べよ!?」とエンデヴァーの神経を逆撫でするAFO。さらには、前々からエンデヴァーの“力への歪んだ希求”に注目していたと明かし、「僕ってやつは良い土を見ると種をまかずにはいられないんだ」「燈矢くんの身体見つからなかったろ」と最悪の切り札を突きつけた。 おそらく11年前、AFOが燈矢を見つけたのは偶然ではなかったのだろう。「今の貴方の使命は速やかにAFOを倒す事だ!」というホークスによる必死の訴えも虚しく、エンデヴァーは冷静さを欠き、AFOに右脇腹を抉られてしまう。 ■常闇&耳郎コンビの活躍に視聴者から称賛の声多数 AFOの攻撃をまともに受け、地面に落ちていくエンデヴァー。するとAFOはすぐさま体勢を変え、「君はこの距離で避けられるのかな? ナガンの代替品よ」と今度はホークスに攻撃を仕掛けようとする。ホークスはAFOの攻撃を避けられないと咄嗟に判断し、まだ“プロミネンスバーン”を残しているエンデヴァーを救おうとした。 だが、AFOがホークスに放った攻撃は、“黒の堕天使”で空中を飛ぶ常闇踏陰(CV:細谷佳正)の背に乗って登場した耳郎響香(CV:真堂圭)の“心音壁(ハートビートウォール)”によって防がれる。 そんな二人にホークスは「君らの出る幕じゃない!!死ぬぞ!!」と忠告するが、常闇は「エンデヴァーの代わりにはなれんが、あなたとの連携なら俺が取れる!!」と返答。「昔読んだコミックにあったな、魔王の引き立て役に充てられる脇役の話」とほくそ笑むAFOにも、耳郎は屈せず「そーゆーの倒してから言った方がよくない?」と気丈な態度で言い放った。ホークスは自分たちの情けなさを痛感しつつも、「また助けてくれ、“ヒーロー”!」と常闇たちに援護を託す。 ホークスの窮地を救った常闇と耳郎。視聴者からは二人に対し、「耳郎ちゃんと常闇くんの登場シーンかっこよくて震えた…」「オール・フォー・ワンに言い返す耳郎ちゃんかっこいい!」「ホークスと常闇くんの師弟関係ほんと好き」という言葉が上がった。 だが、AFOは「この場で今もっとも綻びが生じ得るのはここ」と攻撃の矛先を耳郎に向ける。それでも己を奮い立たせる耳郎だったが、AFOの攻撃を避けきれず、左耳が吹き飛ばされてしまった。次回、第148話「焼身照命!! 手負いのヒーロー」。窮地に追い込まれたヒーローたちは巨悪AFOにどう立ち向かうのだろうか。 ■文/苫とり子