ビモータとカワサキレーシングチームが合体! 2025年ワールドスーパーバイク選手権に『BbKRT』が誕生
ビモータがワールドスーパーバイク選手権に復帰すると発表した。これにともない、カワサキファクトリーによるカワサキレーシングチーム(KRT)は新たなチーム『BbKRT』の礎となり、新たなフェーズへと移行する。 【写真をまとめて見る】精巧すぎるシン・仮面ライダーフィギュア発売〈限定220体〉
ビモータ×カワサキの新たな旅が始まる…!
カワサキがワールドスーパーバイク選手権(WSBK)へのファクトリー参戦を終了し、従来のカワサキレーシングチーム(KRT)は新たなステージへと移行する──。 ショッキングとも取れるニュースだが、新たなチーム名「BbKRT」はビモータ バイ カワサキレーシングチーム(Bimota by Kawasaki Racing Team)の略。つまりカワサキレーシングチームがベースとなり、ビモータの名で、ビモータフレームのマシンを走らせるということだ。 新たな体制では、カワサキがニンジャZX-10RRのエンジンを供給し、これまでKRTを運営してきたスタッフの多くがそのままビモータブランドのチームへと移行。WSBKにおけるカワサキの足跡はそのまま生きることになり、イタリア・リミニに本拠を置くビモータと新たな相乗効果を生み出すことになる。 ビモータはレースと切り離せない歴史を持っており、1980年にWGPの350ccクラスで2気筒2ストロークのYB3を駆るジョン・エケロルドがチャンピオンを獲得し、1987年にはYB4Rを駆るヴィルジニオ・フェラーリがTT-F1世界選手権(WSBKの前身)で参戦初年度に年間タイトルを獲得。翌1988年にはじまったWSBKではダビデ・タルドッツィ(現MotoGPドゥカティファクトリーのチームマネージャー)が5勝、ステファン・メルテンスが2勝を挙げた。また、経営危機に陥る寸前の2000年にはスズキ製2気筒エンジンを搭載したSB8Rで故アンソニー・ゴバートが1勝を挙げている。 そんなビモータが2000年以来のWSBK復帰という大ニュース、しかも運営母体はほぼKRTから引き継がれる模様で、なんならビモータワークスチームでの参戦に近い状況になると言っていい。 カワサキにしても、2015年~2020年にWSBKで6連覇したジョナサン・レイが2024年はヤマハに移籍するなど、今シーズンは苦戦するかに思われたが、蓋を開けてみればアレックス・ロウズが開幕戦で2勝を挙げるなど好調だ。下記に紹介するカワサキの伊藤CEOは「WSBKに対する取り組みはこれまでと同様に強力」とコメントしており、このまま新たなプロジェクトが始まれば2025年は大きなトピックになるのは間違いないだろう。