【営業は2時間だけ】84歳が作る山奥の名物ラーメン店 大人気なのは「塩ラーメン」と「まぐろ丼」元寿司店の経験生かした味を...川を眺めながら堪能 奈良・吉野町
開店前に続々と訪れる客
午前9時 開店までまだ1時間ありますが、もう1人がやってきました。 (長田さん)「どちらから?」 (客)「京都」 (長田さん)「京都から!京都に有名なラーメン屋さんありますやん。2軒並んだ」 (客)「あるんですけどね。こういうロケーションがいいなと思って。(Qまだ朝9時ですが?)ちょっと遅かったなと思って。でも今日は少ないのかな。口コミ聞いたら時には8時過ぎにでも客が来ると。9時半だったら売り切れの日もあるとか」 休日ともなればオープン前でも行列ができているそうですが、この日は少しゆっくりめのスタート。でも1人目を皮切りに次々と客がやってきます。 バイクで訪れる方々もいました。 (客)「7人で。(Qどこまでツーリングに行く?)ここに。ラーメンを食べに来たんです。(Q朝早いですけど?)10時からですから。早く来ないとなくなっちゃうんで」
『ラーメン&まぐろ丼』に客は舌鼓 長田さんは一人で大忙し
午前10時、開店の時間。すでに22人が待っていました。営業は正午までの2時間。長田さんはラーメンができあがると、3杯のラーメンを一度に持って運びます。 (長田さん)「すいません、長いこと待っていただいて」 客席は9席。川を見ながら最高のロケーションでいただきます。 (客)「スープがおいしい。スープばっかり飲んじゃう」 (客)「来たかいがありました。おいしいです。ラーメンだけにしようかなと思っていたけど両方頼んで正解ですね」 ほとんどの客がラーメンとまぐろ丼をセットで注文。元寿司職人が作ったどんぶりに舌を鳴らします。 (客)「まぐろ丼の酢飯もおいしいですね」 お客さんが食事を楽しむ一方で長田さんは大忙し。 調理や接客、洗い物など、あらゆることをすべて一人でこなします。 (長田さん)「ずっと休んでないでしょ。いつもこんなんよ」
そこに『助っ人』が登場 二人三脚で営業を乗り切る
午前11時、山の中とは思えない賑わい。ライダーも多く、他府県ナンバーが目立ちます。 (長田さん)「ありがとうございます。気を付けて、キーをつけて」 (客)「また来ます」 冗談を言いながらも慌ただしく働く長田さん。と、その時… (男性)「お父さん帰ってきたで」 (長田さん)「お帰りお帰り。まだかなまだかなと待ってたんや」 突然、男性が厨房に入ってきました。 (長田さん)「(Qお手伝い?)お手伝いじゃない、お客さんなんです。お客さんであって友達であって」 京都から来た常連さん。長田さんの力になろうと毎週手伝いに来てくれているのです。 (男性)「従業員みたいやな」 男性は初めて訪れた際に長田さんが一人忙しく働いている姿を見て 居ても立ってもいられなくなり厨房に飛び込んだそうです。 (男性)「忙しくしてはるので、遠慮なしに入ってきて。(Q手伝うと言って?)いやもう全然そのままダイレクトに。怒られたら怒られたときで」 (長田さん)「(Q助かりますか?)助かるどころか、非常に助かる」 二人三脚で営業終了まで乗り切ります。