「平川氏が教育長でなければ事件は起きていなかった」 前広島県教育長の不起訴処分、市民の会が不服審査を申し立て
広島県教委によるNPO法人パンゲア(京都市)との委託契約が外部専門家の調査で法令違反とされた問題で、平川理恵前教育長を官製談合防止法違反(入札妨害)容疑で告発した市民団体「県教委官製談合疑惑をただす市民の会」は1日、広島地検の平川氏に対する不起訴処分を不服として、広島検察審査会に審査を申し立てた。 【主な動き】広島県教委によるNPO法人パンゲアとの契約問題 申立書では、平川氏と親交がある同法人との契約が同法違反に当たると主張。「職員の判断とは考えられず、平川氏の関与は明らか」と起訴相当の議決を求めている。 広島市中区で記者会見した今谷賢二共同代表は「平川氏が教育長でなければ事件は起きていなかった。きっちり調べてもらいたい」と話した。 地検は8月、平川氏を嫌疑不十分で不起訴にした。一方、当時の県教委高校教育指導課長は略式起訴され、広島簡裁から罰金50万円の略式命令を受けた。
中国新聞社