今庄つるし柿、越前いぶし柿...伝統の味守る会社「杉休」見学レポ 半端ない柿への愛を目撃【ふくジェンヌ】
「一粒食べれば一里歩ける!」そんな言葉で親しまれる、無添加で栄養たっぷりの「今庄つるし柿」や「越前いぶし柿」を作り続ける福井県南越前町の株式会社「杉休(さんきゅう)」さんを訪ねてみました。 みなさん、「今庄つるし柿」を知っていますか?今庄地区で450年以上も伝わる伝統の味なんです。そして杉休さんでは、もうひとつ「越前いぶし柿」も手掛けているんですよ! この2種類、製法は同じなんですが使用する柿が違うんです!「今庄つるし柿」には、地元の「長良柿」を使い、ほんのりとした上品な甘さが特徴。「越前いぶし柿」は「越前柿」を使っていて、こちらは甘みが濃く、コクのある味わい!どちらも丁寧に作られた贅沢な一粒です。 作り方はすごく丁寧で、皮をむいた柿を天日干ししたあと、薪の煙で燻して乾燥させます。この「燻し製法」は全国的にも珍しい!35度~45度を保ちながら24時間体制で4~6日かけてじっくり仕上げていきます。 ちなみに杉休さんでは、社名の杉休(さんきゅう)にちなんで、39度になるとセンサーで換気する仕組みがあるんだとか!ちょっとした遊び心も忘れないこだわりが素敵ですよね。 燻している間も甘さを均一にするため一つ一つ揉む「種割り」という作業をしたり、すすを洗い流してからまた天日干ししたり、本当に手間と愛情たっぷり。長年の経験があっても燻しの温度や煙の当て方を調整するのはとても難しいそう! そんな伝統を守りながらも、地域の活性化にも力を入れる杉休さん。今では作り手が少なくなってきている中でこの味を未来につなげたいとおっしゃっていました。 【会社情報】 住所:福井県南条郡南越前町二ッ屋119字6-2 一ノ瀬山荘 TEL:0778-45-0239 HP:http://www.imajo39.com/