ヒノキから抽出した精油で「森の香り」の2商品…ふるさと納税の返礼品に
奈良県野迫川村は、村産ヒノキ100%のハーブウォーターとエッセンシャルオイルを商品化した。「森の香り」を堪能できる逸品で、村はふるさと納税(2万円)の返礼品としてPRしている。
村では間伐した木材の多くが、その場に放置される「切り捨て間伐」になる。こうした木材を、近年人気が高まっている「香りビジネス」に活用しようと、村が昨夏から大阪産業大(大阪府大東市)と協力して取り組みを始めた。
同大学の山田啓次教授が開発した「減圧蒸留装置」で精油を抽出。装置を使うことで、温度上昇によるヒノキ成分の劣化を防ぎ、有効成分と香りを余すことなく抽出することに成功した。
ハーブウォーター(150ミリ・リットル)は消臭、除菌効果があり、ペットのトイレにも安心して使える。エッセンシャルオイル(10ミリ・リットル)は、室内でアロマに使用したり、ホホバオイルなどに数滴垂らすことでオリジナルスキンオイルを作ったりすることができる。
村は今後、広葉樹を使った精油作りにも取り組む考え。担当者は「新鮮で奥行きのある香りを感じられる。みずみずしい野迫川村のヒノキ林で森林浴しているような感覚を味わってほしい」とアピールしている。