「一橋大卒でスナック経営」26歳の若きママが挑む地域活性「クラフトビールは遠方の方にも人気です」
一橋大学卒のスナックママとしてメディアでも話題になった「スナック水中」の坂根千里さん(26)。現在は、スナックのある東京・国立ならではのクラフトビールの取り扱いやご近所の飲食店への協力依頼などを通じて、地域の活性化に取り組んでいるそう。でもスナックがどうやって?(全2回中の2回) 【画像】金色が鮮やか!店内では国立産のクラフトビールも飲める(全14枚)
■スナックが挑む地産地消の試みは遠方客にも人気 ── 「スナック水中」は、地元の人だけでなく遠方から来られたお客様にも楽しんでもらえるようメニューを工夫されているそうですね。
坂根さん:オープン当初から「この土地ならではの特色ある飲食物」を提供したいと思っていました。そう考えるようになったのは、学生時代、東京都国立市で民泊を運営した経験からです。 当時は海外の方や国内の遠方からのお客様を国立市にお迎えしていました。そのとき気軽にお酒を飲めて、地元らしさも楽しめる飲食店があると喜ばれると知りました。 だから、スナック水中でも地域ならではの「ご当地メニュー」をお出ししています。具体的には、国立市初のクラフトビール醸造所・KUNITACHI BREWERYで作られたクラフトビール「くにぶる」や、国立市で生産されているミントを使ったモヒートです。
── お客様からはどんな反応がありますか? 坂根さん:遠方から来られた方には、「国立らしさ」を楽しんでいただけています。久しぶりに国立を訪れた方には「いまはこんなビールがあるんだね」などと驚かれています。 地元の方も「どこでミントを栽培しているの?」とか「クラフトビールがあるなんて知らなかった」と、言われることがあります。地元でも意外と知らないことがあり、新鮮なようです。 ── 地元ならではのメニューがあると楽しいですね。どのような縁でクラフトビールやミントを仕入れるようになったのでしょうか?
坂根さん:学生時代、民泊をしていたときのご縁で紹介をしてもらいました。 民泊に宿泊されるゲストに、まちの魅力を伝えられるように探索しているなかで、住宅街である国立もゲストに喜ばれる魅力がたくさんあるなと気づきました。 それを市外のお客様はもちろん、市内のお客様にも楽しんでいただきたい思いで取り扱っています。やはり、その土地のものは特別感がありますから。