帝王切開の手術は全裸!?「痛い上に恥ずかしいなんて…」「着衣じゃダメなの?」産婦人科医に理由を聞いた
医療の力が母子の命を救ってくれたことに感謝
帝王切開には、あらかじめ日時を決めて行う「予定帝王切開」と、出産中に医師が状況判断する「緊急帝王切開」があります。craft khepriさんの場合、緊急帝王切開。普通分娩による出産を進めていましたが、胎児の心拍数が低下したため急遽変更。 すぐに点滴のための針を両腕に挿し、尿道カテーテルを挿入、着圧ソックスを着用後、車いすで陣痛室から分娩室へ向かいました。分娩室の中は看護師さんが準備のため、バタバタしている状態で、分娩室の入口で入院着を脱ぎ、数分間イラストの状態で立って待つことになりました。 「慌ただしい様子の看護師さんたちを眺めながら、しばらく茫然と立っていた私は“このシュールな自分の姿は記録に残しておきたい…!”と思ったんですよね。全裸だから恥ずかしいという気持ちはありませんでした。何しろ出産も帝王切開も初体験なので、こういうものなのかなと。もしかしたら、タオルなどを掛けてくださっていたのかもしれませんが、気づいていなかったかも」 帝王切開で赤ちゃんを取り出すことが決まった際、医師から赤ちゃんの命についての説明は受けたこと、お腹を縦に切るか横に切るかという質問があったことはおぼえていますが、全裸になることを説明された記憶はないと言います。「とにかく、急な展開でしたから、“安全に産める切り方でお願いします”とだけ伝えました。もしあの状況で全裸になることに対して説明されていたとしても“裸でもなんでもいいから赤ちゃんを助けてください”と答えていたと思います」と振り返ります。 分娩台に自らよじ登った後は、「緊張と麻酔のせいでひどく震えていた私に、看護師さんが“寒いですか?”と声をかけてくださったり、身体をさすってくださったり、気遣ってくださいました。手術後は、気づいたら陣痛室に戻っていて、いつの間にか入院着を着ていました」 「子どもというかけがえのない宝物のために、文字通り、身体を張って良かったと思っています」と話すcraft khepriさんですが、「事前にもっと帝王切開について知っておけばよかった」という後悔も。「私のイラストが、これから赤ちゃんを産む方の参考になれば嬉しいです」と話を締めくくりました。