リニア期成同盟会総会 初参加の静岡県鈴木知事「スピード感」を強調 沿線の知事から歓迎の声
6月7日、午後4時すぎに総理官邸を訪れたリニア期成同盟会のメンバー。その中には静岡県の鈴木県知事の姿も。リニア中央新幹線の早期整備に関する要望書を岸田総理に手渡しました。 鈴木康友知事: 「5月28日に就任をいたしました、静岡県知事の鈴木康友でございます。よろしくお願い申し上げます。すでにご案内の通り、静岡県も期成同盟会の皆さまと一緒に、リニアを推進していくという立場でございますが、静岡県には水の問題と、南アルプスの環境の問題がありますので、これを両立させていくということで、JR東海との対話項目も明確になってきておりますので、しっかりスピード感を持って、JR東海と対話を推進していきたい。それにつきましては、国のモニタリング会議の方で、ご支援をいただければと思っております。それから今、長崎知事からお話にあった、東海道新幹線の利便性の向上等の、沿線各地のメリット向上に向けても、国のご指導をいただければと思っております。以上でございます」 そして、岸田総理は…。 岸田総理: 「政府としまして、この静岡工区の早期着工を含めてリニア中央新幹線の早期開業に向けてリニア開業による東海エリアにおけるメリットを具体的にお示しするとともに環境、水資源の課題に最大限努力してまいりました。その上で本日はリニア中央新幹線の全線開業に向けて沿線知事の皆様方が一同に会し、直接皆様方から1日も早い沿線開業を期する一致団結した思いを伺う貴重な機会をいただくことができました。政府としては三兆財政融資による国の支援を踏まえ全線開業にかかる現行の想定時期のもと、リニア中央新幹線の整備や適切に進むように環境、水資源も状況、また建設主体であるJR東海の財務状況を厳格にモニタリングし、そして必要な指導と技術的支援、これを行っていく」 岸田総理との面会後、鈴木知事は… 鈴木知事: 「静岡県の立場は、各知事の皆さんにもご理解をいただいていると思いますので、私どももスピード感をもって、JRとの対話の促進に努めていきたい」 期成同盟会のメンバーとして各所を回った鈴木知事。岸田総理との面会前には、総会にも出席しました。 久須美舞l記者: 「このあと都内のこちらの会場で期成同盟会の総会が開かれます。鈴木知事は就任後、初めてこの定例会に参加します」 午後2時、会場となった都内のホテルには、期成同盟会の会長を務める愛知県の大村知事を始め、リニア沿線の知事がずらり。 愛知県 大村秀章知事: 「今回は先月の選挙で当選された、静岡県の鈴木新知事にもご出席をいただいております。今後とも10都府県の団結を大切に1日も早い全線開業に向けて進んでまいりたいと考えております」 就任したばかりの鈴木康友知事は、これが初めての総会参加です。 鈴木康友知事: 「本県はリニアの整備と大井川の水資源および南アルプスの自然環境の保全との両立に向け、国と協力をしてスピード感を持って、JR東海との対話を進めてまいります」 強調したのは“スピード感”です。 鈴木康友知事: 「本県は現行ルートでの整備を前提にスピード感を持って、課題解決に向けた取り組みを進めるとともに、まずは品川-名古屋間の開業、その後大阪までの全線開業を目指す立場を、本同盟会を構成する都府県の皆様と共有をしているところでございます」 沿線の知事からは鈴木知事が誕生したことへの期待感が相次いで聞かれました。 神奈川県 黒岩祐治知事: 「今回この鈴木康友静岡県知事誕生といったことで、いよいよこの夢に向かって進み始めるのかとワクワクするところであります」 長野県 阿部守一知事: 「先ほど鈴木康友静岡県新知事から、スピード感を持って対応するという大変心強いご挨拶をいただきました。 リニア推進を訴える期成同盟会。そのメンバーとして静岡県は今後、数々の問題にどのように向き合っていくのか、注目されます。