にわかに注目の「国内ラリー地区戦」とは? 参加者に魅力と走り終えた後の感想を聞いてきました「今後も参加をしてみたいです!」
「今後も参加をしてみたいです!」
■チャレンジクラス No.44「アイシン86 ATS YH」(田邊大輝・山口涼嘉組) 昨シーズンのラリチャレE2クラスタイトルを獲得している田邊大輝・山口涼嘉組も今回初の地区戦参戦となる。田邊選手は出走前に次のようにコメントした。 「知人から声を掛けられて、会社の技術会のクルマで参戦を開始したのが4~5年前ですね。それまでは、学生時代にジムカーナとダートラの経験はあったんですが、ラリー経験はなく……。走ってみるとラリーが一番楽しいですね。なんといっても公道を、法定速度以上で走って、自分の技術を他人と比べ切磋琢磨できるところがいいですね」 無事に4つのSSを走り切り、クラス優勝を果たした田邊選手に再び話を聞いてみた。 「レッキノートを作ってもう1回走れたり、レッキのスピードも違ってラリチャレとの違いに面食らうことも多かったですが、長い距離も走れるし、すごく楽しかったですね。地区戦となるとクルマのほうも少し変えなければならないですが、ぜひ今後も出てみたいと思いました」 このチームの村田監督は次のようにコメントしてくれた。 「もともとこの会社のチーム自体がラリチャレ参戦のために結成したチームです。今回は初の地区戦ということで、チームとしての動きというところまで含めて今日の結果を振り返り、自分たちのレベルを上げることにつながるのならこの活動の発展があるかもしれませんね」
地区戦には地区戦の魅力がある
一方で、これまで地区戦だけを長く続けてきている選手もいるわけだが、地区戦にこだわって参戦している選手に話を聞いてみると次のように話す。 「いろんな人がやってきて盛り上がることについてのとらえ方は人それぞれだとは思いますが、やはり、地区戦には地区戦の魅力があって、それにはまる人が増えてくれたらそれがいいのでは……?」 JAF中部・近畿ラリー選手権第2戦「いなべ東近江ラリー2024(6月22~23日開催)」もすでに50台以上のエントリーが集まっている(5月31日エントリー受付終了)。ラリー競技全体が盛り上がっていくいい形になってきているように見える。これからもこの発展に期待したい。
青山義明(AOYAMA Yoshiaki)