不屈のスタメン!ソフトバンク・近藤、負傷交代翌日にフル出場 捻挫の診断も「それなりにはできた」
◇交流戦 ソフトバンク6-3ヤクルト(2024年6月13日 ペイペイD) 負傷交代した翌日でも、ソフトバンク・近藤はフル出場した。安打こそなかったが不動の5番は、きっちりと仕事をした。 「それなりにはできた。普通に打ちにはいったんですけどね。無理なら無理と言うけど出られるので」 内容は、3打数無安打1打点、2四球。前夜12日の4回左翼守備中に右手を負傷。この日のMRI検査で「捻挫」と診断を受けていたが、自慢の選球眼でカバーした。 初回1死満塁での第1打席で左腕・高橋から押し出し四球を選んで先制点を生んだ。1点リードの2回2死満塁ではフルカウントまで粘った末に一ゴロに倒れたが、3―2の4回1死一、二塁では4球連続ボール球を見逃して2つ目の四球を選んだ。打線をつなぎ、この回3点の勝ち越しに貢献した。 侍ジャパンで共闘した剛腕・高橋に16球を投げさせた。5月31日の広島戦からの連続安打は「11」で止まったが開幕から全試合出場は継続中。小久保監督は「痛みがある中でね、中軸、主力としての責任ですね。“振れるだけで戦力”とは伝えました。力は入ってないと思うけどね」と称えた。 守備に就くには時間を要する見込みだが、打席には近藤はいる。「痛みもそんなにないし、スイングの力加減も問題ないですよ」。右手に氷袋をあてながらプロとしての姿勢を貫き、電気治療へ急いだ。 (井上 満夫)