大人気クラブは? 23/24プレミアリーグ、平均観客数ランキング1~10位。トップに立ったのは?
イングランド国内にとどまらず、世界中から人気を集めるプレミアリーグ。各クラブに紆余曲折がある中で、最も多くの観衆を動員しているクラブはどこなのか。今回はプレミアリーグでのホームゲームの平均入場者数を集計してランキング形式で紹介する(データは『transfermarkt』を参照。3月31日現在)。
10位:エバートン ホームスタジアム:グディソン・パーク(収容可能人数:3万9571人) 平均入場者数:3万9068人 今シーズン、収益と持続可能性に関する規則(PSR)の違反に伴い勝ち点8を剝奪されるなど、激動の1年を過ごしているエバートンが10位にランクインを果たした。 グディソン・パークは1892年にイングランドで初めてサッカー専用スタジアムとして開業。それ以降、長らくエバートンの本拠地として9度のトップリーグ制覇など数々のタイトル獲得を見守って来た。ただ、既に老朽化に伴いクラブは新スタジアムを建設しており、2024/25シーズンを最後にグディソン・パークから離れることが決定している。 こうした背景もあってか、毎試合のようにスタンドには大勢のサポーターが訪れている。その収容率は98.7%とプレミアリーグでも屈指だ。エバートンはサポーターとともに、グディソン・パークで戦うことができる残り約1年弱を充実した日々とすることはできるだろうか。
9位:チェルシー ホームスタジアム:スタンフォード・ブリッジ(収容可能人数:4万853人) 平均入場者数:3万9633人 クラブに数々のタイトルをもたらしたロマン・アブラモビッチ体制が終焉を迎えてチェルシーは新体制となった。しかし、トッド・ボーリー現体制では成績を残すことができておらず、今シーズンも第32節終了時点で9位(30試合消化)と苦戦。リーグ戦の結果で欧州カップ戦出場権を獲得するには難しい位置にいる。 今シーズンの平均入場者数は3万9633人である。アブラモビッチ体制ではコロナ禍の2019/20シーズンから2021/22シーズンにかけて4万人を下回ったことがなかったことを踏まえると、成績の低迷が入場者数の減少に直結していると考えられる。 実際に各試合の入場者数を見ていくと、好調だったプレシーズン明けの開幕戦では今季最多となる4万96人のサポーターがスタンフォード・ブリッジに訪れた。しかし、これを最後にサポーターは減少傾向に。ニューカッスルとの第28節では3万8752人に留まるなど、大きく定員を割る試合も見られた。ただ、プレーしている選手たちのポテンシャルは間違いなく、彼らの才能が開花して成績も伴えば再び平均入場者数が4万人を超えることになるかもしれない。