<小林裕介×鈴木崚汰>「Dr.STONE」インタビュー ついに最終章突入 さらにスケールアップ!
◇漏れ出る鈴木崚汰のエネルギー
--役者としてのお互いの印象は?
小林さん お芝居の説得力がすごいんですよね。龍水はそういうキャラだからということもあるけど、それ以外で共演していても、安定感、安心感がすごい。器用と言ってしまえば、それまでだけど、器用の中にもちゃんと一本の芯がある。こうやりたい!というのを明確に持っているのがバシバシ伝わってきます。みんなそうではあるけど、それが体に収まらず、漏れ出ていて(笑)。エネルギーを感じますね。
鈴木さん 言い方が難しいのですが、ちょっと変なことしたい、人と違うことしたいと思っていて、やりたいことのエネルギーが漏れ出ちゃっているのかも(笑)。音圧、声、技術的な部分でしっかり表現したり、いろいろな意味で何か違うことをしたい気持ちはずっとあります。龍水は、とにかく一番格好良く決めるし、引っ張っていくキャラクターですし、自分のエネルギーでみんなを引っ張っていきたいという気持ちを常に持ちながら演じています。裕介さんは……。
小林さん ダメなところをぜひ!
鈴木さん じゃあ……。ないですよ! 千空を演じる裕介さんは、開放させたい!という部分は自分と近いものを感じています。千空というキャラクターの範疇での表現、例えば、ここまでやっちゃうと千空じゃなくなるけど、ここまでだったらできるよね……というところに貪欲なんです。僕も裕介さんにはエネルギーも感じています。エネルギーだけじゃなく、周りのなじみ方も考えていて、形はいろいろ変わるんだけど、どれもやっぱり裕介さんなんですよね。それがやっぱすごいなと思っています。クールなんだけど熱いという不思議な狭間を表現される役者さんなんです。
小林さん 昔はそうじゃなかったんです。主人公を演じさせていただく時、主人公だからこそ誰よりも頑張らなきゃいけない!と思っていましたが、それこそ「Dr.STONE」に出演することになった頃から、ほかの人のセリフが立つように演じることを考えるようになりました。例えば、一生懸命なクロムに対して、上から言うのではなく、既に師弟関係ができているように見せるとか、シーンによって適切な演じ方が「Dr.STONE」で学んだことなのかもしれません。ただ、それが役者として正解なのか?とも考える瞬間があって。周りのことを考え、シーンに合わせる芝居は、本当は役者じゃなくて演出家や音響監督が考えるべきで、それを先読みするのは、どうなのかな?と。