<小林裕介×鈴木崚汰>「Dr.STONE」インタビュー ついに最終章突入 さらにスケールアップ!
鈴木さん 人には、できること、できないことが必ずありますし、適材適所なんですよね。それぞれが活躍する場があり、誰一人、個性を殺すことなく生かしています。さらには、自分のできることを精いっぱい伸ばしているようにも見えます。子供も楽しめる作品ですし、知育面においてもすごくいい作品です。
--キャラクターの成長を感じるところは?
小林さん 千空に関しては何も変わっていないところが魅力だと思っています。子供の頃からブレずに科学が好きで、合理的な考え方が染みついているせいか、高校生とは思えないくらい、人間として完成している気がして。ただ、今まで本当はあったけど、見せていなかった面を見せるようにはなったなとは感じています。第2期の最後に司をコールドスリープさせる直前の会話もそうです。“見せる範囲”が今までよりも広くなっていると感じました。
鈴木さん 龍水も大きく変わるところはそんなにないんですよね。ほしいものに忠実で、そのためだったら何でもする。悪いことではなくて、すごくいい風に物事を進めていく部分があります。科学のチームに加わっても、自分がとにかく目立つ、自分が良ければいいということではなく、周りの人間も生かしながら進んだ結果、自分のほしいものが完遂されています。彼は幼少期の頃は帝王学などを学び、努力を惜しまないし、人を生かすこともできる。船長として変わらない部分がずっとあります。
--お互いが演じるキャラクターの印象は?
鈴木さん 一見、人と関わらなさそうだし、とっつきづらそうだし、何を言っているのか全然分からない。ただ、引っ張っていくイメージがあるのは龍水だけど、みんなをまとめ、どういう風に進めていこう?という部分を担うのは、やっぱり千空です。周りの一人一人のことも見えているし、人に頼むこともできるというリーダーとしての素質は、龍水に近いものを感じています。
小林さん 「お前のものは俺のもの」「俺のものは俺のもの」みたいな自己中心的なキャラクターになりそうだな……と最初読んだ時は感じていました。ただ、そのわがままが、人を不快にさせない形で発揮されているのが魅力的です。自分の欲望に真っすぐでありながら、そのスケールは一般の人の想像をはるかに超えている。独自の価値観を持ちながらも、その生き方には大きな魅力を感じますし輝いて見えます。言葉足らずな千空に対して、誰もが納得できる形で周囲を導いていく姿は、まさに王道のリーダー像そのものです。