「一日も早い開通を」 国道429号榎峠トンネル工事、京都府側の掘削は5割進む
京都府福知山市と兵庫県丹波市をつなぐ国道429号の榎峠トンネル本体工事が、福知山市法用で進められている。31日には、地元住民の代表者が現場を見学し、現場管理者から掘削が5割程度進んでいることなどの進捗状況を聞き、開通への期待を膨らませた。 急カーブが連続し幅員が狭く、普通自動車の離合が困難だった榎峠を改良するバイパス事業。京都府と兵庫県が福知山市談-丹波市青垣町間の延長2・4キロ(うち府域1・1キロ)を車道幅員片側3メートルの2車線に整備するもので、1092メートル(同524メートル)のトンネルを新設する。現在は両府県側から掘り進めている。 現場を訪れたのは、道路改良の事業化に向けて1990年から活動をしてきた国道429号改修促進委員会の佐竹義正会長ら代表者4人。京都府側のトンネル工事を請け負う大林・鶴美・マルキ特定建設工事共同企業体の事務所長らの案内で、トンネル内を見学した。 10月30日現在で5割程度の241メートルまで掘削が進んでいること▽1回の発破掘削で1・2メートルずつ進み、それを一日に4、5回行い、5メートルほど進んでいること▽24時間態勢で施工していること▽順調にいけば府側の掘削は来年2月ごろに府県境に達する見込みであること-などの説明を受けた。 佐竹会長は「工事の進捗状況を気にしている住民も多い。きょう現場を見させてもらい、安全に進められていて、とにかく素晴らしいと思いました。便利になるので、一日も早い開通を楽しみに待ち望んでいます」と話していた。 バイパス事業の総事業費は約70億円(うち府36億円)で、2026年度の完成をめざしている。