タンザニアで20万人超が被災 大雨による洪水で155人死亡
ダル・エス・サラーム、タンザニア、4月26日 (AP) ― 東アフリカのタンザニアに数週間降り続いた大雨による洪水で、これまでに155人が死亡、20万人以上が被災した。同国カッツシム・マジャリワ首相が4月25日、明らかにした。 2週間前に比べ、特に太平洋岸の地域と首都ダル・エス・サラームの降水量が増加したためで、死者数も倍以上になった。 マジャリワ首相は国会で、エルニーニョが現在進行中の雨季を悪化させ、洪水の発生や道路、橋、鉄道が損壊する原因となっていると議会で述べた。 洪水で学校は休校となり、救助隊は洪水で孤立した住民の救出に追われている。 マジャリワ首相は、低地の住民に高台に避難するよう警告し、水害被災者用の食糧が物資を必要とする住民に行き渡るよう自治体に指示した。 この長雨で5万1000世帯が影響を受けているという。 東アフリカでは豪雨被害が拡大しており、隣国のケニアとブルンジでも洪水が報告されている。 ケニアでは4月22日の時点で35人が死亡しており、洪水が続くにつれて死者数も増えると予想されている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)