世界が注目するアメリカ大統領選…現地では学校の宿題やお酒のつまみにも!?
「結果見ながら一杯やらない?」隣人から誘い
会社からの帰途、米大統領選の投票を済まし家で夕食を終えてから留守番電話のメッセージに気づいた。隣のご主人からで「投票結果をテレビで見ながら一杯やらないか? 近所の連中や友達も誘ってるから」と。
ワインよりもいいかな、と日本酒を提げて訪ねた。隣人3組の夫婦や友人たち10人ばかりが、ビールにワイン、チーズにクラッカー、あり合わせの食べ物で、テレビを見ながら歓談。
大統領選だけでなく、知事、上院議員、それに地元の公立学校、地域公共交通などの諸問題の投票もあったので、その結果も気になる。リべラル派、保守派とが「えっ、お前、あんなのに票を入れたの、やだねえ」などと議論もするけれど、「おっ、ヒラリー、少しやせたじゃないか」とくだけた話題もつきない。シアトル市は白人の人口が圧倒的に多いのに、市長や教育委員長が黒人というリベラルなところだ。
それにしてもアメリカと日本での選挙に対する考え、態度の違いを今さらながら感じた夜だった。(50歳・会社員=米シアトル市、1996年11月8日載)
担当記者から
米大統領選の報道を見ていると、人々の熱気を強く感じました。民主主義の基本は主権者が意思を反映させる選挙にあると思っています。日本で選挙に対する関心がもっと高まってほしいと願っています。(田渕)
「ササる投書」を随時掲載します。次回もお楽しみに!