車いすテニス、小田凱人が自身初の4大大会2連覇、パラリンピックへ「今のところ完ぺき。順調に来ている」
【パリ8日=吉松忠弘】パリ・パラリンピックでの金メダルが見えた! 世界ランキング2位の小田凱人(ときと、東海理化)が、自身初の4大大会2連覇を達成した。同3位で2019年優勝のグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)に7-5、6-3で勝ち、4大大会通算4勝目を挙げた。全仏はパリ・パラリンピックと同会場で、自身初めてのパラリンピック出場での金メダルに大きく前進した。 小田の一問一答は以下の通り ー去年の初優勝と比べて。 「昨年、人生で一番、うれしい日だったが、それが(今年)更新された。2回目の方がうれしい」 ーうれしい理由は。 「成長を実感している。1セットも落としていないと、数字でも出ている。日に日に調子が上がってきた」 ー試合中に、くるっと回ってスマッシュを打っていた。 「スコア的に余裕があると、心にも余裕ができる。最初の(回った)スマッシュなんかも、『来た!』と思って。『思ったよりも高い』と思ってやった」 ーグッと来る試合がなかったと言っていたが。 「(さすがに)グッと来た。彼との試合は必ずそうなる。自分でも満足したし、バチバチした戦いができた」 ーコートがセンターではなかった。 「センターでできると思っていた。昨日、ダブルスを(センターで)やったのは伏線だと思って、バックも車いすも、全部、センターに置いてきた」 ーがっかりしたか。 「もう少しお客さんに入ってほしかったけど、自分のテニスのクオリティーで、次は入れないとダメだなという試合をすれば、必ず次は入れてくれると。パラリンピックで来るときは、入れるようにしたい」 ーパラリンピックへの手応えは? 「今のところ完ぺき。順調に来ている」
報知新聞社