WhatsApp、ライバルに先んじて「スクショ」に関するセキュリティ新機能搭載
WhatsApp(ワッツアップ)は、そのアプリにまだ残っている脆弱性の1つにメスを入れた。20億人のユーザーにとって朗報であり、これで重要な機能でライバルたちに先んじることになる。 セキュアなメッセージングが大流行りだ。これまでになく、デフォルトでエンド・ツー・エンドの暗号化が施されたプラットフォームの選択肢が私たちの手の中にある。これまで私たちは、WhatsAppやSignal(シグナル)、iMessage(アップルによる閉鎖環境内だが)に慣れ親しんできたが、最近ではFacebook Messenger(やGoogleメッセージもその仲間入りを果たした。 しかし、そのセキュリティにも常に1つの抜け穴があった。それは「スクリーンショット」だ。消滅するメッセージそのもののスクリーンショットはありがたいことに無効化されているが、1対1またはグループチャットで共有される投稿や通常のメディアがこっそり保存されるのを防ぐものは何もない。 この脆弱性は、プロフィール写真にもおよぶが、非常に明白な理由から重大な問題となる。アカウントが、私達が頻繁に変更することのないプロフィール写真とすぐに関連づけられてしまうからだ。なりすましアカウントでよくあるのが、標的になりすますためにプロフィール写真をコピーすることだ。 そして、WhatsAppはこの脆弱性に終止符を打とうとしている。プロフィール写真のスクリーンショットをブロックするアップデートをリリースしたのだ。これはすでに展開中だ。これが迅速に展開されるのは驚くに値しない。セキュアなメッセンジャーでメディアのスクリーンショットをブロックすることは、メタCEOのマーク・ザッカーバーグ自身が推進してきたアップデートだからだ。 まもなくスクリーンショットを撮ろうとすると警告を目にすることになるだろう。
アップデートを待たずにできる対策もある
多くの人にとっては些細なことに思えるかもしれないが、なりすましを受けてゴーストアカウントが作られたことがある人にとってはそうではない。また、プロフィール写真が広く見られ、保存されるオンラインでストーキングの悪夢に遭遇したことがある人にとってもそうではない。 このプレリリースのアップデートは先月、WABetaInfoによって最初に発見された。「5年前、WhatsAppはユーザーが他人のプロフィール写真を保存できるオプションを削除しました。しかし、そのような写真のスクリーンショットを撮ることはまだ可能で、意図したプライバシー保護が損なわれていました。最新のWhatsAppベータ版をインストールしたところ、WhatsAppがプロフィール写真のスクリーンショットをブロックする新しいプライバシー機能を展開していることがわかりました!」 Android Policeの報道によると、その機能はすでに動作しているという。「メタが公式にプロフィール写真のスクリーンショットブロック機能を展開すれば、それはSignalに対する優位性を持つことになる。後者はよりプライバシーに焦点を当てたコミュニケーションプラットフォームだが、表示写真のスクリーンショットを防ぐ機能は提供していない。Telegram(テレグラム)さえ、プロフィール写真のスクリーンショットブロックを防ぐオプションを持っていない」。 この機能は、ソーシャルメディアで横行している偽装の脅威を考えると、とっくの昔に導入されるべきだった。 とはいえ、WhatsAppアプリにはこれをそれほど大きな問題にしないための設定が既にある。最終接続時刻、ステータス、グループ、そしてプロフィール写真を連絡先のみに制限するように設定できるのだ。これは明らかなプライバシー強化なので、この変更は行っておくべきだ。 プロフィールのスクリーンショットをブロックするアップデートは間もなくアプリ上で確認できるようになるはずだ。
Zak Doffman