在日カンボジア人が民主と自由を母国に求めデモ パリ和平協定33年 リーダー格に圧力も
これに先立って、上院議長に就いたフン・セン氏はSNS上の動画で男性を名指しで批判し、カンボジアに住む男性の弟は出国を試みた際に逮捕されていた。
男性の転向を告げる投稿の数時間後、弟は釈放されたという。
男性は日本に帰化して、20年近くカンボジアの民主化活動に関わっており、不可解な「転向」となる。デモ活動に参加したカンボジア人女性は「(カンボジア当局は)家族を人質にして(野党系の)活動は海外で行ってもつぶせることを示したかったのだろう」と述べ、日本人支援者も「カンボジア政府から来日して在日カンボジア人を脅迫している」と問題視した。
デモ解散場所で、在日カンボジア人らは男性に代わる団体の暫定代表を決めた上で「泣いた後に転んでいないで前に進んでいきましょう」と声を張った。(奥原慎平)