迫力のダンスシーン 稲葉なおとさん写真展 来場者を魅了/岡山・津山市
紀行作家・一級建築士の稲葉なおとさんの写真展「スパイラル 美しい建築で踊る」(津山文化振興財団主催)が、岡山県津山市山下の津山文化センター展示リサーサル室で開かれている。津山市出身のダンサー・野村直人さんをはじめ、12年間にわたり「美しい建築」の競技会場で撮り下ろした、華麗かつ迫力のダンスシーンが来場者を魅了している。11月24日まで。 【写真】迫力の津山市出身・野村選手のダンス
1965年に「第9回サンケイ杯全日本選抜舞踏競技選手権」が日本武道館(竣工64年)で開かれて以降、名だたるダンス競技会は格式ある会場で開かれるようになったといい、日本武道館をはじめ駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(64年竣工)、千里阪急ホテル「樹林」(76年竣工)、グランドプリンスホテル新高輪「飛天」(82年竣工)、東京体育館(90年竣工)の5軒の「美しい建築」で撮り下ろした41点を一堂に公開。
学生のころから憧れていたというグランドプリンスホテル新高輪の大宴会場の天井はびっしりと敷き詰められたアコヤ貝(真珠の母貝)と豪華なシャンデリアの光が輝き、圧巻のダンスを一段と華やかに演出している。日本武道館での野村直人、山﨑かりんペアのダンスは息をのむほど美しく、「ダンスの殿堂」で踊る喜びに満ちている。
稲葉さんの追加講演会が27日午前11時半から、同文化センターで開かれる。稲葉さんはオープニングイベントや、展示会のパンフレットで津山まつり徳守大祭への熱い思いを吐露。「美しい建築」とダンスの競演のダイナミズムは、まつりは美しい町並み(建築)があってこそ成り立つことと似ていると言及。稲葉さんは「27日の津山まつり徳守大祭はぜひ、早朝6時過ぎに、徳守神社・大神輿の磨き上げ、10時過ぎの大神輿、獅子、奴の出動を見送られてから写真展会場にお越しいただき、その後、奴通りのイベントへと足を運んでいただけたら」と話す。
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