【時系列でわかる⑤】総合病院で断水続く…重傷患者に十分な手術できず(1月5日午後11時更新)
【5日 15:47】住宅損壊の世帯に都営住宅提供へ 小池都知事が明らかに
都が提供するのは100戸の都営住宅で、ガスコンロ、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン、布団などの生活必需品は備え付けで整備され、駐車場も含めた使用料についてすべて免除されるということです。 能登地方を震源とする地震で住宅が損壊するなど、住むことが困難となった世帯が対象で、提供する期間は最長で1年間を予定しています。被災県などとの調整ができ次第、速やかに受け付けを開始するということです。 小池知事は、「今後必要に応じて提供の戸数を増やす」としています。
【5日 16:39】天皇皇后両陛下、地震のお見舞い 石川県知事に伝えられる
天皇皇后両陛下は、能登半島地震を受けて、犠牲となった人たちへの追悼とお見舞い、そして災害対策のために尽力している関係者に対するねぎらいの気持ちを、5日、馳浩石川県知事に伝えられました。 側近幹部の侍従長を通じて伝えられたもので、宮内庁によりますと、両陛下は能登半島地震により大規模な被害が発生したこと、特に去年訪問して温かく迎えられた石川県で多くの犠牲者が生じ、安否が不明の人や避難を余儀なくされている人が多いことに深く心を痛められているということです。 両陛下は、去年10月に国民文化祭のため石川県を訪問し、人々と交流されていました。 宮内庁は、被災地を心配する両陛下のお気持ちを踏まえて2日の新年一般参賀を取りやめていました。 側近によりますと、上皇ご夫妻も元日の一連の新年行事を終えたあと、能登半島地震の発生を受けてすぐテレビをつけて被災地の状況を見守り、寒さの中、困難に直面している人たちのことを大変心配されているということです。 また、秋篠宮ご一家も甚大な被害が出ていることに大変心を痛め、住居やライフラインの速やかな復旧を願われるとともに、総裁を務めるそれぞれの団体から被災状況などの報告を受けられているということです。 秋篠宮さまは、「恩賜財団済生会」などの総裁を務められています。
【5日 17:45】総合病院で断水続く…重傷患者に十分な手術できず
石川県穴水町では、いたるところで地面のひび割れや土砂崩れなど、多くの被害が見受けられます。町の医療を支える穴水総合病院では、現在も断水していて、飲料水は確保できているものの、トイレを流すために周辺に積もった雪を溶かして使うなどしてしのいでいるということです。 水がないことで重傷患者の手術ができず、対応に苦慮していますが、固定電話もつながりにくいため、突然、救急の患者が病院を訪れ、急に受け入れることもあるといいます。 そんな中、全国各地から集まった災害派遣医療チームDMATがこの病院にも到着しました。 担当者は「我々のミッションは診療を止めないこと。ベッドの空きも少なくなってきているが、今後、治療が必要な患者が増えたとしても受け入れる」と話されてました。
【5日】死者94人…安否不明者222人に 石川県
能登半島地震による死者が94人になりました。地震に巻き込まれた可能性があり、能登地区に住んでいたとみられる人で、行方が分からなくなっている人が222人になりました。