表彰式で佐藤翼（左）と抱き合う桐生順平

　ボートレース戸田で開催されていたＳＧ第７１回ボートレースダービーの優勝戦は最終日の２７日、第１２Ｒで行われた。 　地元のエースで３号艇の桐生順平（３８）＝埼玉・１００期＝が３コースからまくり切って、悲願の戸田ＳＧ初制覇を果たした。ＳＧはこれが４度目の優勝で賞金４２００万円を獲得し、今年の賞金ランクで２位に浮上した。佐藤翼が２着で地元ワンツー、３着には毒島誠が入った。 　桐生が地元ＳＧを初制覇した。優勝戦は３コースから鮮やかにまくって突き抜けた。佐藤翼と地元ワンツーを決め「埼玉県民にはとっては、うれしい舟券ですよね」と笑った。 　３月に戸田で行われたボートレースクラシックで地元ＳＧ初Ｖのチャンスをつかんだが、４着に終わった。あれから７か月。デビュー初１着、初優勝、Ｇ１初Ｖと全ての思い出が詰まっている相思相愛の水面でリベンジを果たした。「お客さんの声はずっと聞こえていますし、戸田では絶対に情けない走りはしたくない」。表彰式では拍手のシャワーを心地よく浴び、何度も手を振り、頭を下げた。 　今大会後にフライング休みに入るため、グランプリ出場権争い自身最後のレースで賞金ランク２位まで浮上した。年末のグランプリ出場を決定づけるとともに、トライアル２ｎｄから出場の可能性を残した。Ｆ休み後は、いよいよ年末の大一番に挑む。「グランプリをもう一度取ってみたい」。次なるターゲットは、１７年以来の黄金のヘルメット奪回だ。