浜田ブリトニー「右目を失明した師匠」私こそ支えられている「利己的な考えを変えてくれた出会い」
先生は自分の作品を自分のものだと言えない状況になっていたのに、その原因を作った人と一緒にイベントに行くくらい親しくなっていて。人には誰でもいい面と悪い面があると思うのだけど、先生には人のいい部分しか見えてないみたいです。 「先生、もうちょっと警戒心持ったほうがいいよ!」と言いたくなるくらい。著作権の件については弁護士を通じて解決しました。御茶先生と一緒にいると、心の美しさや純粋さを学ばせてもらっている感じがします。
── 浜田さんが御茶漬海苔さんを本当に慕っているのが伝わります。 浜田さん:御茶先生のおかげで、考え方もすごく変わりました。以前の私は「自分と家族さえよければ他の人はどうでもいい」って、自己中心的な考え方をしていたんです。 でも、先生と出会ってからは「自分だけ幸せでも意味がないし、つまらない人生だな」と思うようになって。その結果、みんながハッピーになるにはどうしたらいいかを考えて仕事をするようになりました。
いまの私は、企業から依頼された仕事を他の漫画家の先生に仲介したり、漫画家の先生とファンの方が交流できる場を作ったりしています。いろんな人に喜んでもらえるからすごく嬉しいです。こういう仕事も、御茶先生と出会い、考え方が変わったからこそ始められたのかもしれません。 ── 素晴らしい考え方ですね。 浜田さん:周囲から見たら、私が体調を崩した御茶先生をサポートしているように見えるかもしれません。でも、実際は、逆なんです。私を精神的に支えてくれているし、たくさんのことを学ばせてもらっています。
御茶先生と出会えたことは、私の人生のなかでもすごく大きな出来事でした。こうして家族みたいに過ごせるのは本当にうれしいです。ずっと元気でいてもらいたいし、御茶先生の漫画を、もっとたくさんの人に知ってもらえたらいいなと思っています。 PROFILE 浜田ブリトニーさん はまだぶりとにー。漫画家・タレント・実業家。千葉県出身。週刊漫画雑誌『ビッグコミックスピリッツ』にて、渋谷ギャルのリアルな実態を描いた『パギャル!』を連載し、ホームレスギャル漫画家としてバラエティ番組に多数出演。2012年2月、株式会社PIECE EIGHTを設立し社長業もこなす。2児の母。
取材・文/齋田多恵 写真提供/浜田ブリトニー
齋田 多恵