まさか図星? 『ワンピ』尾田先生が動揺した「読者からの鋭すぎる質問」
重要な伏線の指摘や新キャラ誕生のきっかけにもなった「SBS」のコーナー
『ONE PIECE』コミックスの名物といえば、作者の尾田栄一郎先生が読者からの質問に答える「S(質問を)B(募集)S(するのだ)」(以下、SBS)のコーナーです。「SBS」では、読者から寄せられたメッセージに尾田先生がツッコミを入れたり、おふさげで返したりと、ファンと作者との交流の場としても愛されています。 【画像】「え? 普通当たる?」 これが「SBSで先に登場を予言(?)」されていたキャラです(3枚) そのSBSは、ときどき尾田先生を動揺させるような鋭い指摘が寄せられることでも知られています。なかには物語の核心に迫るものや、読者の質問がきっかけで本編に影響が及ぶこともありました。 コミックス99巻のSBSでは、物語の伏線にまつわる指摘が寄せられました。それは第966話(96巻)にて、「ゴール・D・ロジャー」と「シルバーズ・レイリー」が、「光月おでん」の子供である「モモの助」と「日和」を抱っこして、「赤ん坊なんて久しぶりだな!!」「昔を思い出すな」と会話しているシーンに関するもので、このふたりが語っていた「昔、抱っこした赤ん坊とは誰なのか?」という鋭い指摘でした。 この質問に対し、尾田先生は動揺した様子で「え? 言ってました? そんなこと…。よ…読み飛ばしてください!!」と回答をにごします。そして、2022年に公開された映画『ONE PIECE FILM RED』の入場者特典「巻四十億」にて「赤ん坊」の真相が明らかになります。実は38年前にロジャーたちは、ゴッドバレーにて赤ん坊だったシャンクスを拾っていたのです。 また、SBSに寄せられた読者からの質問をきっかけに、新たなキャラクターが誕生するという出来事もありました。それはコミックス74巻のSBSに寄せられた「海軍大将『桃兎(ももウサギ)』はいつ出てくるんですかっ!」というネタ投稿がきっかけでした。 尾田先生はこの突然のフリに「ん?? ももウサギ?……?」と困惑しながらも「ああ! アレね。い…いるいる」と強引に話を合わせます。そして海軍大将の候補だったという中将「桃兎」のイラストを披露しました。ちなみに、ここで誕生した海軍中将「桃兎」は、コミックス90巻の第907話で、実際に本編にも登場しています。 さらに75巻のSBSでは、「桃兎に100回告白して100回フラれた海軍大将茶豚(ちゃとん)て、こんな感じだよね?」と、ネタイラストが投稿されました。こちらのネタ投稿に対しても尾田先生は乗っかり、海軍中将「茶豚」のキャラクターデザインを公開しています。その後、茶豚も桃兎と同じく第907話の本編に登場しました。