【現役医師が質問に回答】アラフォー読者も悩んだ!更年期のあれこれ
読者ブロガーが本音で語る今回のテーマは「更年期」。40代50代になると突然訪れるつらい更年期症状に対して、どういった病院で、どんな治療をすべきなの? おうちでできることはない? など、読者ブロガーから多数集まったあるある悩みについて、泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門医の二宮典子先生にうかがいました。 アラフォー女性の「リアルなお悩み」白書
★答えてくれるのは‥
医療法人 心鹿会 理事長 二宮 典子 医師 女性泌尿器科医。漢方医。2015年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。2021年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し院長に、2023年には医療法人 心鹿会の理事長に就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイクや女性器治療にも注力する。また、5万人以上の登録者数を持つ下ネタ医療系 YouTuberとしての顔も持ち、若い世代からシニアまで幅広い層のファンを持つ。
【質問】最近、なんだかイライラするし、体調もパッとしないんです。これって更年期症状が出てきたということですか?
「『更年期世代だから』と思わず、体や心に異変を感じたり、困ったことがあったら、迷わず病院に行ってください。40代前後になると『更年期?』と疑ってしまいがちですが、更年期障害と勘違いされやすい甲状腺疾患や代謝性疾患など、ほかの疾患が隠れていることもあります。何か体に変化を感じたら“病院”。これを忘れないでいただきたいです。 例えば、育児や仕事、介護などでイライラすることは普通なんです。ただ、あとから振り返った時に、いつもの自分なら制御できているはずなのに、最近、制御できていないなと感じた時にはじめて『更年期かもしれない』となる。これは疲れや不眠なども同じです。 病院は相談する場所ですから、不安を抱かずに、気になることがあればすぐ受診していいんですよ。どの科かというと、婦人科で大丈夫。婦人科は卵巣や子宮、更年期症状についてだけではなく、女性のライフステージの中で何かトラブルになりそうというのを受け止めてくれる場所です。婦人科で診られるものは診ますし、もしその他の科に行く必要があるなら、どの医師も案内してくださるはずです。 何度もお伝えしますが、振り返ってみること。そして、いつもと違うと思ったら、病院にすぐにかかってくださいね!」