「賢い子の育て方」元化学教師がおすすめする、子どもの知的好奇心を育む科学館・博物館の楽しみ方
親子のコミュニケーションを育む
科学館などで「不思議だねえ」「なんでだろうねえ」を親子で共有する時間は最高のコミュニケーションの場だと思っています。 よく「子供に『なんで?』と聞かれるけどうまく解説できません。」「自分が理科苦手だから理解できなくて子供に説明できません。」そんなお悩みをいただくこともあるのですが、親が完璧に理解する必要も、親が解説してあげる必要もない、と私は思っています。 もちろん聞かれてわかる範囲で説明してあげるのはいいと思うのですが、親だからわからないとだめ、説明しないとダメということはなく、親子で「なんでだろうねえ」「おもしろいねえ」と不思議やワクワクを共有できたら十分なのではないでしょうか。 もし子供が興味をもっていそうならおうちに帰って一緒に調べてもいいし、別の科学館に行ってみるのもいいですね!
知的好奇心を育む
そもそも知的好奇心とは興味や関心をもったことに対して「もっと知りたい!」と感じる心情のことです。この知的好奇心が幼児期にしっかり育まれていると学びに対しても自ら課題に挑戦するなど意欲的に取り組んだり、思考力を身につけることができるそうです。 この知的好奇心を高める方法の一つとして、体験活動が効果的と言われています。 いろんな体験をすることや、その体験を通して知識が増えることで、知的好奇心は高まります。 また、大人が学んでいる姿を見せること、一緒に学ぶ姿を見せることも、子供の好奇心を刺激することにつながるでしょう。 科学館や博物館は非日常の体験を通して子どもの興味関心を刺激したり、親子で一緒に鑑賞して「なんでだろうね」と言いながらコミュニケーションをとることで、知的好奇心を高めることに有効なのです。
イベントや実験教室なども
夏休みはそれぞれの科学館などで、イベントや実験教室が開催されていることも多くあります。 参加できる年齢が決まっている催しも多いですが、お子さんが興味をもっているようであれば、そういったイベントなどに参加するのもいいかもしれません。 通常展示とはまた違った体験ができることも多いので、それがまた好奇心を刺激したり、学びにつながる可能性も高いですよね。 また、体験型のイベントのほかにも、裏側をみることができるツアーなど、実際に働いている方の様子を見ることは、キャリア教育にも繋がります。 家では体験できないこと・普段の生活では見れない場所だからこそ、非日常の体験をこの機会に体験するのはとてもいいと思います。