井端ジャパンに“飛び級選出”大学生4人のスゴさとは!? 名手絶賛の大学生NO.1ショート、山本由伸に憧れる157キロ右腕、欠点なしの153キロ左腕、大学日本代表4番を分析する
2月14日、3月に開催される侍ジャパン日本代表vs欧州選抜の出場選手が発表された。 全28人のうちヤクルトのスラッガー・村上 宗隆内野手(九州学院)らWBC出場選手は5人。その中に大学生4人が選ばれていることに注目が集まっている。 【一覧】井端ジャパン 3月欧州代表戦メンバー 今回選ばれたのはこの4人だ。 金丸 夢斗投手(神港橘-関西大) 中村 優斗投手(諫早農-愛知工業大) 宗山 塁内野手(広陵-明治大) 西川 史礁外野手(龍谷大平安-青山学院大) 4人は昨年12月にも開催された大学日本代表候補による強化合宿にも参加しており、井端 弘和監督は紅白戦が行われた12月2日に4人のプレーを視察している。“飛び級”で侍ジャパンに選ばれた4人の特徴を語っていきたい。
名手・井端監督も絶賛する宗山塁の守備力
まずは14日の記者会見で、大学生についての質問では真っ先に名前が挙がった宗山から。広陵時代から高い守備力を誇るショートストップとして注目を浴びてきた。 1年秋には明治神宮大会に出場し、奥川 恭伸投手(ヤクルト)からマルチヒットを記録した実績を持つ。甲子園出場は19年のセンバツ出場の1回だ。 宗山が大きく評価を高めたのは明治大進学からだ。1年春から本塁打を放ち、ここまで東京六大学通算94安打、8本塁打、打率.348を記録。22年、23年には大学選手権に出場し、22年の明治神宮大会では優勝を経験している。2年生から大学日本代表にも選ばれ、今年も3度目の大学日本代表にも選ばれるのもほぼ確実だ。 宗山が高く評価されているのは守備である。スピーディな動きで打球を裁き、持ち替えも非常に早く、スローイングも堅実。多くの好プレーを演出し、東京六大学連盟が公認する試合中継のアーカイブ映像のYouTubeアカウントでは宗山の好守備が何度も特集されるほどだ。かつて名手として7度のゴールデングラブ賞を受賞した井端監督も絶賛する。 「大学1年の時に初めて見ましたけど、ショートの守備に就く姿は、『華があったな』と思いました。 昨年の大学ジャパンの合宿にも臨時講師と一緒に行かせてもらった時、いろんな角度から守備を見させてもらいましたけど、何も言うことないなと。学生の間に何も言うことがないなっていうのは、もう、びっくりしました。なので1番は守備ですね」 そんな宗山の最も見てほしいプレーは、シートノック。日本一のショートと呼ばれる西武・源田 壮亮内野手(大分商-愛知学院大-トヨタ自動車)とショートの守備位置で一緒に受ける可能性があり、ワクワクする。 井端監督も「昨年のWBCでは、レギュラーとして出ていた源田選手いますので、やっぱり彼の守備を見て、吸収してほしいですね」と超一流選手と触れることでの進化を期待している。