井端ジャパンに“飛び級選出”大学生4人のスゴさとは!? 名手絶賛の大学生NO.1ショート、山本由伸に憧れる157キロ右腕、欠点なしの153キロ左腕、大学日本代表4番を分析する
欠点が見当たらない大学生NO.1左腕・金丸
金丸は、今年の大学生NO.1左腕として注目される。神港橘時代に3年夏の独自大会で1試合17奪三振を記録した。関西大に進学しても順調に進化。最速153キロの速球、スライダー、カーブ、チェンジアップを武器とした投球スタイルはまさにスキがない。 リーグ通算19勝、242奪三振、防御率1.07、奪三振率11.73、K/BB9.68と圧倒的な成績を残している。井端監督も「金丸投手は、大学生の中でも群を抜いて制球力がいいなと思います。それでいて150キロを超えて、インサイドをどんどんつける投球スタイルは、大学の中でも抜けているのかなと思っています」と制球力の高さを高評価。 金丸は3月7日の試合で先発登板が予想されている。この代表ではオリックス・宮城 大弥投手(興南)など実績のある左腕が選ばれているが、投球のクオリティはあまり変わらないほど能力が高い。好投を見せれば、一気に日本中の注目が集まるだろう。
山本由伸に憧れる157キロ右腕・中村。愛知工業大の日本代表選出は17年ぶり
中村は最速157キロを誇る速球派右腕。愛知工業大の在学中の選手が日本代表に選ばれたのは、2007年、北京オリンピック最終予選に選ばれた長谷部 康平投手(元楽天)以来の快挙となる。 諫早農時代から145キロをマークするが、全国的に無名だった。愛知工業大の平井 光親監督(元ロッテ)の熱心な誘いを受け、同大に入学する。 ウエイトトレーニングなど様々なトレーニングを行ったことで球速が大幅アップし、昨年12月の大学日本代表候補の強化合宿では、最速157キロをマークした。140キロ近い高速スライダーも魅力だ。憧れは「山本 由伸」。強化合宿でその理由を語ってくれた。 「自分はあまり身長(176センチ)が大きくないので、同じくらいの山本投手(178センチ)があれほどのボールを投げているのに憧れます。自分も体の使い方を極めて、150キロ台を投げられるようになりました。 大学最終年はドラフト1位を達成できるように頑張っていきたいと思います」 井端監督が着目したのも中村のボールの強さだ。 「中村投手は昨年の12月に見ましたけど、寒い中で、150キロ中盤から後半のストレートをずっと投げられること。十分代表でも、速いストレートを投げてほしいなと思います」 おそらく代表戦はリリーフでの登板になるだろう。1イニングとなれば、全力投球が期待できるので、驚きのスピードボールを投げてくれるに違いない。