視覚障害者宅立ち入り違法 合理的配慮怠り賠償命令、神奈川
神奈川県警の警察官が2019年、横浜市磯子区のマンション居室に承諾なく立ち入ったなどとして、視覚障害のある夫婦が県に計220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、横浜地裁は21日、合理的配慮を怠ったなどとして請求の一部を認め、県に計27万5千円の賠償を命じた。 高取真理子裁判長は判決理由で、夫婦の障害を認識した警察官らは、人数を説明するなど健常者であれば把握できる情報を伝え、どこまで入っていいか確認すべきだったと指摘。玄関に招き入れられた後、居室まで立ち入ったのは違法とした。 さらに目の見えない下着姿の夫に、女性警察官の対応をさせたのも「人格権を侵害した」と判断した。