免許があるのに「運転できない」と言う都内在住の友人…田舎と違って車がそれほど必要ないのでしょうか?
自動車は、仕事や日常生活におけるあらゆる場面で欠かせないとお考えの方もいるでしょう。しかし、都市部に住んでいる場合は車が必要ない場面も多く、運転する機会が減ってしまい、運転免許証を持っていてもペーパードライバーになってしまう人もいるようです。 今回は、ペーパードライバーになるのはなぜか、またペーパードライバーの割合、卒業する方法や費用について調べてみました。
都市部でペーパードライバーになる原因
「ペーパードライバー」には明確な基準があるわけではなく、一般的には「運転免許証を持ってはいるものの、実際の運転経験が少ない、あるいはない」人のことを指す言葉として使われています。日常的に車を運転する機会がなく、運転スキルが低下している人とみてよいでしょう。 一般的に都市部でペーパードライバーになるのは、以下の理由が考えられます。 ・運転する機会が少ない 都市部では公共交通機関が比較的発達しているため、日常生活において車を使う必要性が低くなります。そのため、移動手段として車を使わなくても生活でき、運転する機会が減少すると考えられます。運転から遠ざかることで、運転に対して恐怖や不安を感じやすくなり、より運転しなくなってしまうこともあるでしょう。 ・維持費用が高い 都市部では、駐車場代などをはじめとした維持費が高額になりがちです。そのため、車を所有することが経済的に難しいという人もいるでしょう。また、都市部では希望の場所に駐車場を見つけられない可能性もあります。自宅や職場付近に駐車場がなければ、車を持つ意味が薄れることも関係していると推測されます。 ・渋滞 都市部では交通渋滞が日常的に発生しており、運転はストレスが多いと感じる人も少なくありません。とくに運転に慣れていない人にとっては、避けたい状況でしょう。
ペーパードライバーの割合
三井住友海上火災保険株式会社が2023年に実施した「ペーパードライバーに関する実態調査」によると、ゴールド免許保有者のうち約3割がペーパードライバーの自覚があると回答していました。 また、ペーパードライバーだという人のうち、約半数が「ペーパードライバーから卒業したい(運転したい)」と答えています。しかし「運転が怖い」「車を持っていない」「運転する機会がない」といった理由で、ペーパードライバーの約7割が3年以上、半数以上が10年以上運転していないことも明らかになっています。