【日本ダービー追い切り】ジャスティンミラノ無敗の2冠へ手応え 坂路で〝静〟の調整も不安なしの理由
[GⅠ日本ダービー=2024年5月26日(日曜)3歳、東京競馬場・芝2400メートル] <栗東>20年コントレイル以来4年ぶり、史上8頭目となる無敗での春2冠制覇を狙うジャスティンミラノ。昨年11月のデビューから共同通信杯、皐月賞と一気の3連勝でスターダムに駆け上がったキズナ産駒は、日本ダービーへ向けても順風満帆の上昇カーブを描く。 「レース直後はさすがに疲れが出ましたが、翌週の木曜には乗り出せてスムーズに立ち上げることができました。大跳びでもともと広いコースが合うと思っていましたし、成績的(2戦2勝)にも東京は合いますね」(友道調教師) 15日の1週前追いではウッド3頭併せで6ハロン81・6ー11・3秒と上々の動き。しっかり負荷のかかるメニューを消化できたのは心技体に不安がない証拠で、騎乗した荻野琢(レースは戸崎圭)も「長く脚を使わせるイメージで、最後までダラダラッとならず走れていました。動き出してからの反応も上々で、しんどくなるラスト1ハロンでもうひと踏ん張りしてくれました。これで100%に入ってくれたら」と好感触を口にした。 現3歳世代7906頭の頂点へ――。注目の総仕上げは坂路で単走。周りに馬のいない時間帯に登場し、無人の坂路をただ1頭、悠々と駆け上がった。4ハロン54・2秒と全体時計は控えめだが、当週サッとは厩舎の調整パターンに照らしても予定通り。重要なのはここに至るまでにどれだけ濃密な時間を過ごしてきたか。冒頭の過程を踏んだうえでのなら、能力発揮に不安があろうはずがない。動きも数字以上に軽快で、ほぼ持ったままラスト1ハロン12・1秒を刻み盤石の仕上がりをアピールした。
東スポ競馬編集部